5・6月号の巻頭特集では「お麩」の魅力と使い方をご紹介しています。読者の方からは「こんなに色々なメニューに使えるなんて」「高タンパク&低カロリーとは知らなかった」等、たくさんの反響を頂きました。「レシピをもっと知りたい」との声も多く寄せられましたので、誌面では簡単にしかご案内できなかった夏向きお麩スイーツレシピを、作り方のコツと共にお届けします。
わらびもち麩
【材料(2人分)】
・もち麩(おつゆ麩、白玉麩など他のお麩で代用可)…16個
・ぬるま湯…200cc
・はちみつ…大さじ3
・塩…少々
☆きな粉…大さじ3
☆砂糖…小さじ2
☆塩…少々
【作り方】
①ぬるま湯にはちみつと塩を溶かし、もち麩を浸す。この時、もち麩にフォークで穴を開けておくと早く戻る。
②キッチンペーパーの上にお麩を取り出して水分をとり、器に盛って☆を混ぜ合わせたものをまぶす。お好みで茹で小豆を添えて。
お麩アイス
【材料(2本分)】
・麩菓子…2本
・アイスクリーム(抹茶や小豆、チョコがおすすめ)…適量
【作り方】
①麩菓子を包丁で縦半分に切る。このとき包丁をまず斜めに入れて踏切のように下ろすのが、割れないように切るコツ。内側を指で押して、アイスクリームを入れるポケットを作る。
②スプーンでアイスを詰め(①で切った時の黒糖くずをアイスと一緒に詰めると食感がプラスされて◎)、麩菓子を元の形に戻したら完成。ラップで包んで冷凍保存できるので、作り置きおやつにもおすすめ。
どちらも火を使わない簡単メニューなので、親子クッキングにぴったり。ぜひお試しを☆
取材にご協力頂いたのは本巣市の敷島産業さん♪
今回の特集で全面的にご協力頂いた本巣市の敷島産業さん。麩菓子「ふーちゃん」や全国各地の多彩なお麩をなんと120種以上製造されています。ここまで幅広いラインナップになったのはナゼなのか…?取材時にお聞きしたお話が興味深かったのでご紹介させて頂きます。
初代社長がお麩の販売を始めたのは1947年のこと。当時から岐阜はお麩の製造・販売が盛んだったため既に同業者が多く、販路を県外に求める必要がありました。しかし地域によって使われるお麩の種類は千差万別。各地で求められるお麩を地道にリサーチし、こつこつとラインナップを増やしていったのです。
苦労はそれだけではありません。遠方へ届ける際、ネックとなるのが配送段階でのお麩の折れ・割れ。せっかく運んでも商品が破損していては価値が下がってしまいます。そこで思いついたのが「カット麩」。当時は長いお麩を各家庭で切って使うのが主流でしたが、「それならば切ったものを販売しては!?」と常識破りのカット麩を考案したのです。それが使いやすいと評判になり、現在ではカット麩が主流になったのだとか。メーカー側は運びやすくなり、私たちは手軽で使いやすい、まさにWin-Winなこの商品。そんなお麩を編み出したパイオニア企業が岐阜にあるのだと思うと、なんだか誇らしい気持ちになりますね。
敷島産業さんのお麩はキメが細かく、上品で優しい口当たりが特徴。スーパー等で販売されていますので、ぜひお手に取ってみてください。