Kanzaki Sanga Saunaで“超快感”を知る!

サウナというと、「熱くて苦しい」、「ととのうって何?」――と、やや食わず嫌い気味に苦手意識を持っていたぷらざ編集スタッフ。そんな人間をたった1回でサウナのトリコにしたのが、7月2日に山県市の神崎川のほとりにオープンしたKanzaki Sanga Sauna(神崎サンガサウナ)です。

全国から熱視線を浴びる秘境サウナ

岐阜市街地から車で数十分――で、“ザ・秘境”な大自然に辿り着けるのも、岐阜のすごいところ。Kanzaki Sanga Saunaは、まちの喧騒とは無縁の深い緑の中に忽然と現れます。

広がっているのは「ここは本当に日本なの?」と思わず言いたくなる非日常空間。サウナの主宰は、大垣サウナの元名物支配人で、トオルちゃんの愛称で全国のサウナーさんに親しまれる林亨さんです。

そんなレジェンドのお出迎えに、サウナ初心者は内心ドキドキだったのですが、「ここはサウナデビューにも最高の場所ですよ」とのお言葉に一安心。「浮世のことは忘れて、とことんダメ人間になっていってください(笑)」なんていう魅惑の殺し文句と共に、早速体験開始です♪

こちらの施設では、サウナを利用する際は水着着用。更衣室には鍵付きロッカーと綺麗なシャワー室を完備し、日焼け止めやシャンプー等のアメニティーがあるのも嬉しいところです。

壁紙が一面マリメッコのトイレもお洒落♡

世界唯一!広葉樹のサウナ小屋「コタ」

さて、まず案内していただいたのはKanzaki Sanga Saunaのシンボル、ログハウスのサウナ小屋「コタ」

ログハウスというと、普通は杉やヒノキの針葉樹を使うのが一般的とのことですが、この小屋に使用しているのは広葉樹。不揃いかつ幹も真っ直ぐではない広葉樹でログハウスを建てるのは、世界で見ても前代未聞だとか。でもこれこそが「コタ」のこだわり。幹がギュッと密につまった広葉樹は密閉性が高く熱効率が断然良いのだそうです。

木の節を活かした広葉樹のログハウスは、素人目にも分かる職人技!どこかメルヘンな風貌も魅力です。
小さなドアも、外から無駄な空気を入れないように計算された設計。

中に入ると熱気と共に木のいい香りが漂ってきます。

ストーブを中心に、左右に配されたベンチにもこだわりが。

トオルさん曰く「一番いいロウリュが下りてくるように、天井の距離と計算して配置しているんです」。ちなみに、左右でベンチの高さが違うのは、入って左(高い方)が高温好きな日本スタイルを、右(低い方)がじっくり長く楽しむフィンランドスタイルを再現しているから。確かに座る高さや場所によって感じる温度が全然違います。

それでは、お待ちかねのロウリュを体感。

石に水をかけると、部屋の中がひときわジワ~ッと熱くなります。この熱は「輻射熱(ふくしゃねつ)」といって、焚火のように熱源から直接発せられる本来の熱量。ストーブにびっしりつめこまれた丸くて表面積の広いサウナストーンがこの輻射熱を全方向に発し、室内に熱を滞留しやすくしているそうです。よりよいサウナ空間にするための緻密なこだわり、すごすぎです!

それにしても驚きだったのが「熱いのに全然苦しくない!」ということ。サウナ=ガマン大会みたいなイメージを持っていただけにこれは初めての感覚でした。

「汗がどんどん出るのに、息苦しさはないでしょう?」

その秘密は、外から“フレッシュエアー”を取り込む設計。ストーブの後ろの通気口、ベンチやドアの下の隙間も全て計算の上。常に新鮮な空気を送り込んで循環させているんです。サウナってこんなに奥が深いんだ…と、しみじみ実感。というか初心者がいきなりこんなディープな極上体験しちゃってよかったのでしょうか♡

「汗をかいて水分をしっかり摂って…を繰り返すサウナは、全身の水分が入れ替わる究極のデトックス。からだ中から汗を出すので『全身美顔器』なんて言われることもあります」と、トオルさん。言われてみれば、かつてないほどめちゃくちゃいい汗をかいてる実感と肌スベ感に、嬉しくなります。

景色もオススメ!パブリックサウナ「コンティ」

Kanzaki Sanga Saunaには、もう一つ自慢のサウナが。パブリックサウナ「コンティ」は予約不要でよりお手軽に楽しめます。

お手軽といってもそのこだわりは「コタ」と同様、一切妥協なし。フィンランドのコンテナサウナをイメージして作られたというこちらは、中に入ってみるとコタよりも温度は高め。さらにトオルさんに教えていただいたのは、ロウリュで投げかけるように水をかけること。先ほどのコタが輻射熱ベースなのに対し、コンティはロウリュの熱にふれた空気が熱を運ぶ「対流熱」が主体とあって、ロウリュで一気に熱を上げて拡散することが大切なんだそうです。熱さの仕組みは違いますが、息苦しさを感じないのはコンティも同じ。こちらはベンチの隙間で空気の流れを作って床下にファンを設置することで、フレッシュエアーを常に取り込める設計になっていると聞き、驚き&感動です。

またコンティでは、大きな窓から神崎川の「神崎ブルー」を臨めるのもポイント。じわじわ汗をかきながら青く透き通る川を眺める――これもなかなか乙な体験です。

唯一無二のネイチャークールダウン

水槽付きの水風呂や壺風呂(お湯も有)やガッシングシャワー等、ご覧の通りクールダウンエリアも大充実。

特に絵画のように景色が切り取られた水風呂は、神崎川の自然が満喫できる粋なはからいです。

そしてKanzaki Sanga Saunaならではのスペシャルが、超清流でのクールダウン。神崎川の支流にあるこの石造りの水風呂は、なんとトオルさんのお手製です!

生活排水が一切流れ込まない正真正銘の清流に、肩までザブンと浸かってみると「つ、冷た~い!でもメッチャ気持ちイイ!!」芯まで温まりきった体に川の水が最高に心地よく、これはクセになります。2度目のクールダウンでは、本流の「神崎ブルー」を堪能してみることに。

見たこともないような青い水は、この川がミネラルをたっぷり含んでいるからだとか。トオルさん曰く

「神崎川は硬度が90くらいの中硬水で、サウナに適した理想的な水なんです。一方支流の沢は硬度18ほど。神崎川は肌あたりがまろやかでありつつキレがあるのに対し、沢の水はサラッとして抜け感がある感じかな」

そんな達人の水レポには、ただただ感心するばかり。クールダウンで2種類の清流が楽しめるなんて、ここにしかない贅沢ですよね。

透き通ったエメラルド色の「神崎ブルー」。

ライフジャケットをお借りして泳いだり、浅瀬で寝そべったり…。そんなアクティビティ感と究極のネイチャーヒーリングが同居したクールダウンタイムは、想像の100倍気持ちよかったです。

水から上がったら、リクライニングチェアに座ってまったり。

涼しい川風を感じながら鳥のさえずりに耳を傾け、ぼ~っと過ごす時間のなんという多幸感――日がな一日こうして過ごす日があってもいいんじゃ…いや、あるべきだと感じました。

このパラダイスさながらの非日常で「時間のことは忘れて、自然と一体化する感覚を味わってほしい」と、トオルさん。

「1日中楽しんでいただけるように、BBQ(1,500円)や、フィンランドのソーセージ・マッカラ(400円)もご用意しています。サウナに入って川でクールダウンして、お腹がすいたらBBQして…家族のお出かけスポットとしてもオススメですよ」

ファミリーでサウナというのも、これまで選択肢としてあまりなかった楽しみ方。さらにナイト営業があるのも嬉しいポイントです。

ご覧の通り夜はライトアップされて、頭上には満天の星空。季節によっては蛍も見ることができるそうです。そんなロマンチックな雰囲気のナイトタイムは、サウナデートにもうってつけですよね♡

全国のサウナガチ勢の心をガッチリ掴みつつ、初心者デビューにもよし、あらゆる世代・あらゆるシーンでぜひ訪れたいKanzaki Sanga Sauna。自然と快感に身を委ねる究極の解放感と癒し、ぜひ体感してみてください。

Kanzaki Sanga Sauna(神崎サンガサウナ)

【住 所】岐阜県山県市片原字大フブセ611-1 岐阜バス停「美舟養魚場前」橋向かい
【定休日】火曜
【時 間】10:00~22:00(最終入場21:00)
【料 金】2,000円(「コタ」は別途2,000円)※レイトプラン有
【駐車場】メイン駐車場20台、第二駐車場5台
【H P】https://sangasauna.com/(「コタ」はHPより要予約)

【ショート動画はコチラ】


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