本誌3・4月号掲載のカレーパン座談会、ウェブでも読めるようにアップしちゃいました!厳選カレーパンを食しつつ、ホットな岐阜のカレーパン事情をあれこれディスカッション。編集スタッフのちょっぴり暑苦しい(?)カレーパントークを参考に、あなたの推しカレーパンを見つけてみてください☆
阪田(右)
この座談会の言い出しっぺで肉々しい辛口カレーが好み。一時カレー部の活動をしていたこともある。
川島(左)
家で理想のスパイスカレーを再現すべく、外でカレーを食す際は常に真剣。今回もアンテナはピカ一!
楠原(中央)
暑苦しい先輩2人に若干引きつつも、理想のカレーパンに出会えることを期待している。実は甘党。
低価格&安定の老舗クオリティ
オリジナル進化もあなどれない
阪田:本日は念願のカレーパン座談会開催!今日は大いに食べて、とことん語り合いましょう!ちなみに今回のラインナップは主に読者の皆さんのお声を参考にさせていただいたもの。まずもってたくさんのご意見をお寄せいただき、ありがとうございます。
では早速実食とまいりましょう。岐阜の誇る老舗「サカエパン」さんからは、3種がエントリー。特に辛口の「大辛口カレーくん」には編集室内にも大ファンのいる一品です。
川島:これは口に入れた瞬間からスパイスを感じるね。食べ進めるにつれて後から辛さが追いかけてくる感じもたまらないなぁ。大辛と言いつつ程よい辛みで根強いファンが多いのも納得です。
楠原:何より今の時代、140円でこの本格的な味はすごいですよね。老舗だからこそ、誰もが安心できる味を心掛けているというサカエパンさん。2品目の「中辛カレーくん」は、まろやかな野菜カレーを入れた万人向けのカレーパンです。
阪田:あ~これは懐かしくて優しい昔のカレー。生地のサクっとした歯ざわりの後に具材の食感が感じられるのが嬉しいね。
川島:ホント、想像以上の具の存在感!今も昔も変わらない普遍的なおいしさって、こういうのなんだろうなぁ。それはそうともう一つのパン、とてもカレーパンには見えないビジュアルなんだけど…?
楠原:「ソフトフランスWチーズカレーくん」ですね。こちらはやや固めのソフトフランスパンにチーズをトッピングして焼き色を付けた、揚げない焼きカレーパン。中にはビーフカレーとナチュラルチーズが入っています。
川島:これはマイルドかつ濃厚だね。中のナチュラルチーズとカレーの相性も間違いなし!常温でかじりついてチーズの食感を楽しむのも、温めてチーズを溶かして食べるのも、どちらも捨てがたいな。
阪田:老舗の進化系カレーパンって感じで、テンション上がるね!満足感があるのに、焼きタイプだからか意外とライトな感じもいいな。
さあ、お次は柳ケ瀬商店街内「ロンドン」さんのカレーパン2種を食べてみましょう。こちらも長年の愛され店です。柳ケ瀬にお出かけするとふらっと立ち寄る方も多いですよね。
楠原:ではまず「近江牛カレーパン」からいただきます。これは筒状の生地がカリカリザクザクで、食感が素敵ですね。
阪田:ロンドンさんではこのサクっとした生地の食感にこだわって、バッター粉でカラッと軽い仕上がりになるように揚げているんだって。特に土日はどんどん売れるから、フライヤーは終始稼働しっぱなしなんだとか。この生地の揚げたては間違いなく最高だよ!
川島:かぶりついたときの食べ応えも、生地とビーフカレーのマッチングもバッチリ!ザクザクの歯ざわりの後、とろっと濃いカレーの旨味が溢れ出てくる感じ、とっても好きです。
阪田:もう一品の「淡路島産玉ねぎカレーパン」も、こだわり満載だよ。その名の通りカレーにじっくり炒めた淡路島産の玉ねぎがふんだんに入っているのはもちろん、なんと生地にも玉ねぎを加えているんだって!
楠原:これは想像以上に甘みが感じられてびっくりです!まろやかな風味が口内に広がると、自然と頬がゆるんじゃいますね。これは辛い物が苦手な方にもぜひお勧めしたいなあ。
川島:お次は私が個人的にもお気に入りの、「フィオーリ」さんの「カレーパン」にいきましょう。こちらの商品はカレー大好きなうちの子どもたちも、2個3個とおかわりを所望するくらい大好評なんですよ。
阪田:おお~、なんと!!これは生地がふわふわで柔らかい。食感から早速意表を突かれるね。
川島:そう、こちらの最大の特徴はこの薄皮生地。ほんのり甘いミルクパンを使った“焼き”タイプなの。胃に重くなくてヘルシーなのも、オススメポイントだよ。
楠原:カレーもスパイスはちゃんと感じる反面、辛さは極めて控えめなんですね。生地とカレーのバランスが絶妙で、お子さんがパクパクいけちゃうのもよく分かります。
阪田:いいよね、あと引くうまさ!私は生地とルーの間の、ふわっと空気を含んだ感じも好きだなあ。値段もお手頃だしこれはリピートしたくなるおいしさです。
満足度120%のご馳走感が
カレーパンの概念を覆す!
川島:さて、いよいよ次は岐阜カレーパンのエースが登場ですね。「ドゥマン」さんの「牛肉ゴロゴロカレーパン」は、読者の皆さんの熱烈な支持が目立った一品。編集室にも「岐阜でカレーパンといえばドゥマンでしょ」というおハガキが、たくさん届いていました。
飴色玉ねぎの旨味とサイコロ肉が最高のハーモニー♡
生地の食感/サク・モチ
生地/揚げ
カレーのタイプ/欧風
辛さ/ ★★★☆☆
楠原:このカレーパンのこだわりは、よ~く炒めた玉ねぎで甘みと旨味を引き出していること。ここにステーキにも使われる牛肩ロースをサイコロ状にカットしたものが入った欧風カレーです。
阪田:このちょっと背の高いフォルムがまずそそられるよね。しかも上から下まで中身がぎっしりつまってる!
川島:これは思った以上に具の存在感が圧倒的だよ。頬張るとゴロっとしたお肉が口に入ってきて感動すら覚えます。ものすごく満足感の高いカレーパンだね。
阪田:具材のインパクトに気を取られがちだけど、生地もめちゃくちゃおいしいよ。サクサクとした香ばしさともっちりした食感、どちらも楽しめて、パンだけでいけちゃいそうです。
楠原:やっぱり具だくさんのカレーパンは、ご馳走感があって華やぎますよね。だから私、「クラムボン」さんの「飛騨牛すじカレーパン」も、大変気になっているんです。だってパンからカレーが溢れ出ていませんか!?
溢れるカレーが唯一無二。ナイフで食べるご馳走パン。
生地の食感/フワ・モチ
生地/焼き
カレーのタイプ/欧風
辛さ/ ★★★☆☆
阪田:うん、すでにカレーの海に浸かってるね(笑)。こちらはお店のランチでも提供されているものなんだけど、容器入りでテイクアウトも買えるんだよ。カレーパンというか、もはや立派なメインディッシュだよね。
川島:ちょ…これパンを切ったら決壊して、中からもカレーが溢れ出てきたんだけど!あの手この手でカレーパンの固定観念を覆してくるなあ。
阪田:食べるときもナイフとフォークを使うのがマストだよ。パンをナイフで切りながら、カレーをひだひたにつけて食べる至福♡ある意味カレーパンらしくない優雅さも小洒落てるよね。
楠原:個人的にはパンが“焼き”なのもいいなあと。ふわふわの生地がいい感じにカレーをからめとってくれます。この旨味のある牛すじカレー、ちょっとピリ辛なのもあってパンがどんどん進みますね!
個性強めな本格カレー
ヤミツキの依存性にノックアウト
川島:――だいぶお腹も膨れてきたけど、残すところあと2つ。ここからはオリジナルカレーが特に自慢のカレーパンを、心して食しましょう。まずは「ハナマザパン」さんの「カレーパン」。実はこれ、7年くらい前に出会って以来、私の中では不動のイチオシ商品なんです。
ハラール対応、日本人好みのインドネシアカレー。
生地の食感/サク
生地/揚げ
カレーのタイプ/インドネシア風
辛さ/ ★★★☆☆
楠原:それは期待高まります!こちらの商品はどれも、インドネシア出身の店主さんがイチから手作りされているとか。しかもイスラム教で禁止されている豚肉・アルコールを使わないハラール対応なんですよね。
川島:うん。中身はココナッツミルクが入ったインドネシア風で、化学調味料や保存料を一切使用しない完全無添加なんだよ。さあさあ、まずは一口いってみて!
阪田:わ、これは初めて食べる味ですね!辛さもあるけど、どちらかというとエスニック感漂う香りが鼻に抜ける感じが爽やかです。私、ココナッツミルクがあまり得意じゃないんだけど、これはすごくいいねぇ。めっちゃクセになる!
楠原:具材も鶏肉やじゃがいもがざくざく入っていて、一口一口が楽しいし、食べ応えがありますね。
川島:でしょ?この中毒性、2人と共感できてよかった♡余談なんだけどこのカレーパン、最初は全く別物だったそうで。そこから日本人の舌に合うように何度も試行錯誤を重ねて行きついたのが、今の商品なんだって。それを知ると、いっそう味わい深いでしょ?
阪田:うんうん!私は未知との出会いに感動もひとしおだよ。
楠原:ではいよいよ最後、トリを飾る「さなえ食堂」さんの「サラマンドルカレーパン」、いただいてよろしいでしょうか?今回唯一パン屋さん以外のお店からのエントリーということで、とってもワクワクしています。大きさにも目を見張りますが、まず手に持った時の重量感が半端ないですね!
カレー屋さんが作る、全てがド級の本気カレーパン!
生地の食感/カリ・モチ
生地/揚げ
カレーのタイプ/ドライカレー
辛さ/ ★★★★☆
阪田:このカレーパンはね、昔私もお店にカレーを食べに行ったときにオススメされて初めて買ったんだけど、もうクリティカルヒット…っていうか、場外ホームラン級の衝撃だったの。まずは思いっきりかぶりついてみて。
川島:お、おお…これはかなり辛い!!!しかしガツンとくるのに食べ進めずにはいられないね。えもいわれぬ依存性がある!
阪田:なんでも辛みが旨味と感じられる、ギリギリの辛さにこだわっているんだって。さなえ食堂さんのカレーは、完全オリジナルの「創作ジャパニーズカレー」。絶対舌感(!)を持つさなえさんが“引き算”の末に行きついた9種のスパイスを厳選して、合い挽き肉とどっさりの野菜を一緒に仕込んだドライカレーなんです。すごいでしょう?
楠原:確かに、どこを食べても具、具、具…ですね。一口ごとにうまさが追いかけてくる感じがします。
川島:まさに“カレー屋さんだからこそ作れる究極のカレーパン”だね。飽きのこないパン生地も、カレーを引き立てる役割に徹しているのが心憎い!〆のカレーパンで、またしてもインパクトのある商品に出会っちゃったなぁ。
楠原:一口にカレーパンといっても、それぞれこんなに個性が光り輝いているとは、正直びっくりしました。今後のカレーパン界のトレンドにも、否が応でも期待が高まっちゃいますね。
阪田:創作的なアイディアカレーパンだけでなく、カレーや生地のオリジナリティ等、個性の方向も様々に枝分かれしていたのも面白かったしね。結論、みんな違ってみんなおいしかった!
ふう、それにしても食べに食べたなぁ~。でもホントは、まだまだ食べてみたい商品が色々あったんだよね…。
川島:そう、読者の皆さんの推しカレーパン、今日だけじゃ全然制覇しきれてないんですよ~(涙)。こりゃ第2回も開催確定だね。
楠原:というわけで、皆さんイチオシのカレーパン情報、引き続きどしどし編集室にお寄せいただけると幸いです♪
阪田:とりあえず、私たちはこれからも「カレーパン部」の一員として、意識高く活動を続けましょう。今後も各々、自主練(=カレーパンの食べ歩き)に励むように!!
川島・楠原:(え、いつ部活になったの…!?)
今回ご紹介の店舗
所/岐阜市加納栄町通り1-9
時/6:50~19:00
休/不定休※休業日は店頭の貼り紙にて告知
P/6台
TEL/058-271-0290
所/岐阜市日ノ出町1-10ナカデビル1F
時/8:00~18:00 ※金土日曜は~18:30
休/木曜、第1・3水曜
P/なし
TEL/058-262-6005
HP/http://www.moco-london.com/
所/岐阜市則武東3-7-23
時/10:00~20:00
休/日曜、月曜
P/4台
TEL/058-295-7191
SNS/Instagram @boulangerie.fiori
所/岐阜市柳津町蓮池2-38
時/8:30~18:00
休/水曜、月に1回月曜
席/8席(禁煙)
P/29台
TEL/058-387-8816
HP/https://www.bakery-demain.com/
所/関市西本郷通4-5-17
時/7:00~18:00 ※土日は~17:00
休/月曜、火曜
P/18台
席/20席
TEL/0575-29-3533
SNS/Instagram @crambon_seki
所/岐阜市尻毛2-84-1
時/10:00~17:00
休/月曜、火曜
P/3台
席/12席
TEL/080-8262-5289
SNS/Instagram @hanamazapan
★冷凍パンの通販あり https://hanamazapan.stores.jp/terms
所/岐阜市美殿町49
時/11:00~17:00 ※日曜は~16:00
休/木曜、最終金曜
P/なし
席/8席
TEL/080-2661-6255
SNS/Instagram @sanae_diner