不動の名店「更科」さんにとどまらず、岐阜市内の多くのお店で食べられる「冷やしたぬき/冷やしたぬきそば」。「冷やしたぬ王国(キングダム)」では、グーグルマップ上に「冷やしたぬきマイマップ」を現在進行形で作成中。これを見ると確実に王国の勢力は増してきているのが分かります。
さて後半では、冷やしたぬ王国が特に注目している、冷やしたぬきの新風をご紹介。王国主要メンバーの山本佐太郎商店・山本慎一郎さんと共に、2本立てで紹介します。どちらも必食ですよ!
【岐阜を席巻!?「冷やしたぬ王国(キングダム)」【前編】はコチラ】
史上初!?の専門店「冷したぬき天国」
「冷やしたぬきの専門店ができるらしい?」2021年にお店がオープンする前から巷で話題になっていたのが「冷したぬき天国」さん。開店後はあっという間に人気店となり、連日行列が絶えません。お店の代表は、名店「めん処 堀川」の息子である萩原雅規さん。子どもの頃からずっとお店の冷やしたぬきを食べて育ったという萩原さんが「自分の一番好きな冷やしたぬきの専門店を」という意気込みで始めたお店です。
「自分ほど冷やしたぬきを食べた人はそうそういない!」と自負される通り、丼の中身はどこもかしこもこだわりだらけ。麺は冷やしたぬきに特化した「そば:小麦=6:4」のうちたて自家製そば、毎日揚げる天かす、最後まで飽きずにおいしく食べられる量設定…そんな「一杯入魂」で供される冷したぬき天国さんの一杯がコチラです。
ぷらざスタッフは今回初めて冷やしたぬきの玉子トッピング挑戦ということで、山本さんオススメの食べ方を聞いてみました。「最初はそばも卵を混ぜずに食べ進めて、なりゆきで崩れた卵をからめて食べる。ワサビはそばにのせながら食べるのが好きかなぁ」…というわけで、それにならっていただいてみることに。
まずはズズっと一口。
こちらの「冷したぬきそば」は、「うんうん期待通り♡」と「おお、これは期待を裏切られた…!」が一杯に共存している見事な美味しさ。冷やしたぬきらしいB級感で、ガツガツ食べ進めたくなるのに、纏っているのはそこはかとない上品さ。器に添えられたこぶだしをおつゆに溶かしながらいただくのですが、これがとってもイイんです!
【前編】で紹介した更科さんから近い場所にお店を構える「冷したぬき天国」さん。これも“大看板の近くで誇りを持って冷やしたぬきを提供したい“という想いがあるからだとか。「はじめは自分の好きな冷やしたぬきを皆さんに食べてもらえたら幸せ…くらいだったのですが、今は冷やしたぬきというものにものすごく可能性を感じています」と、萩原さん。冷やしたぬきをこの先どうやって広めていくかということも、モチベーションに繋がっているそうです。
「一杯入魂」、「一点突破」の冷やしたぬき。並んでも食べたい一杯です。
冷したぬき天国
住所 :岐阜市泉町31
営業時間:11:00~15:00
定休日 :木曜
駐車場 :有
問合わせ:なし
HP :https://thetanuki.love/
新進気鋭のネオスタイル「御瑠草」
続いて紹介するのは、玉宮町にある人気居酒屋の「御瑠草」さん。山本さん曰く、こちらでいただけるのが「極太麺が特徴的な冷やしたぬきの進化系」――って、もうその言葉からして気になる要素しかありません…!
では早速、気になるそのビジュアルを見ていただきましょう!
いやいやいや、コレはすごい!!丼いっぱい(通常麺量300g)に入った極太のお蕎麦の上には、天かすと煮豚がドーーン!! 薬味にショウガが添えられているのも、これまで見た「冷やしたぬき」の概念を軽く超えてきます。
店主の渡邉健一さんにお話をお聞きすると、誕生までの経緯はとても面白いもの。なんと鬼蕎麦、ラーメンにルーツがあるというんです。「太い蕎麦を求めて東京を訪れたときのこと。その旅中、蕎麦とは別に出会ったのが、いわゆる『二郎系ラーメン』。ゴワゴワのゴリゴリマッチョな麺に『なんじゃこりゃ!?』と衝撃を受け、これを蕎麦で商品化できたら面白いんじゃないかと思ったんです」
二郎系ラーメンにインスパイアされた蕎麦に、たまり醤油を使ったおつゆ、天かすやネギ等、冷やしたぬき要素が見事に融合。甘辛い油揚げが煮豚に、ワサビがショウガになっている点が、いわゆる冷やしたぬきとは一線を画すポイントでしょうか。 何はともあれ、早速実食!!麺を持ち上げてみると、ずっしりとした重量感。そして見てください、この太さと3D感のあるビジュアル。
まずは一口。おっとこの麺、一筋縄ではすすれません…! ワシワシむしゃむしゃ、わんぱくに頬張ります。大鍋で豪快に湯がき(9分28秒がベストだそう)、流水でしめた蕎麦は、コシがビンビン! ココに煮豚や天かす等パンチのある食材が加わって、食べ応えも満足感も抜群です。久しぶりに体育会系の気持ちで食べ物と向き合いました!
途中、「本日の柑橘(100円・この日は甘夏みかん)」をギュギュっとしぼって味変。
風味がまろやかになって、これも大変美味しかった♡ オススメです。
コチラは山本さんが食べていた、辛味噌入りの「地獄」(950円)。
後からジワジワ辛さが来るそうですよ。次回、絶対試してみよう♪
あらゆる力強いハーモニーに、中毒性必至の「鬼蕎麦」。岐阜の冷やしたぬき文化に一石を投じる、唯一無二のネオスタイルです。
御瑠草(おるそう)
住所 :岐阜市玉宮町2-15
営業時間:11:00~14:00、18:00~21:00頃(※夜は不定休・要確認)
定休日 :日曜、月曜
駐車場 :なし
問合わせ:058-263-6003
Instagram:@orusou1423
今後さらなる勢力拡大、県外進出も期待される岐阜B級グルメの誉れ「冷やしたぬき」。「冷やしたぬ王国」の繁栄を祈ると共に、我々も冷やしたぬきを食べ歩き、盛り上げていきましょう。
冷やしたぬ王国(キングダム)
Twitter :@h_tanukingdom
Instagram :@hiyashitanukingdom
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