【Web限定記事】長良川鵜飼屋花火大会2020~2022あゆみ展示レポ

今年はいよいよぎふ長良川花火大会が復活!
楽しみに待たれている方も多いのではないでしょうか。

その一方で、忘れてはならないのが長良川鵜飼屋花火大会の存在です。

長良川鵜飼屋花火大会って何?

第1回長良川鵜飼屋花火大会
第1回の様子

長良川鵜飼屋花火大会はコロナによる長良川花火中止を受けて「長良川花火大会の歴史の灯をみんなで継ぐ!」という願いから生まれました。

有志による「あげる会」では寄付と協賛で資金を調達し、企画・運営から会場の清掃に至るまでをボランティアで行い、全3回の花火大会を支えました。

第2回長良川鵜飼屋花火大会
第2回の様子

私も最後となる第3回の開催時には微々たる額ながら寄付協賛に参加。
当日は感慨深い思いで花火を楽しみました。

第3回長良川鵜飼屋花火大会
第3回の様子

※長良川鵜飼屋花火大会は終了しています。2023年は開催されません。

3年間の歩みを振り返る企画展が開催

そんな長良川鵜飼屋花火大会を振り返る企画展が現在開催されました。
その名も長良川鵜飼屋花火大会2020~2022あゆみ展示
※こちらの企画展は終了しました

長良川鵜飼屋花火大会2020~2022あゆみ展示
長良川鵜飼屋花火大会2020~2022あゆみ展示

【開催期間】
※こちらの企画展は終了しました
【主催】
長良川鵜飼屋花火大会実行委員会/あげる会

実際に行ってみました!

さてさて、そんな「長良川鵜飼屋花火大会2020~2022あゆみ展示」、開場初日にお邪魔してきました!
会場でまず目に入るのが、この大きなポスター。

右から第1回、第2回、第3回と各年の花火が並んでいます。
実はこの3つの花火には、それぞれの年の特徴が表れているのです。

第1回はカラフルですが、第2回は真っ白で第3回は真っ赤。
どうしてそうなっているのか、その理由はぜひ会場で確かめてみて。

さて、さっそく中の展示を見ていきましょう。
入ってすぐに飾られているのは花火と鵜飼の様子が描かれた大きな絵です。

長良川鵜飼屋花火大会では「鵜飼の総がらみと同時に花火を上げる」のも大きな特徴でした。
これは普段の花火大会では見られない光景なのだとか。

こちらの絵の原画は長良小学校にある壁画で、長良川鵜飼屋花火大会を描いたものではないのですが、鵜飼と花火が一緒に描かれていて大会のイメージにぴったりと「あげる会」の公式サイトに使われています。

そんな長良川鵜飼屋花火大会ですが、初回となる第1回はあげる会の皆さんも手探りだらけ。
初めは日にちを公開していましたが、感染対策のため最終的には非公開に…。

「開催日非公開」のシールが貼られたチラシからも試行錯誤の様子が伝わってきます

悪戦苦闘を続ける中、それでも大勢の方があげる会を応援しました。
協賛された方の名前を並べたのぼりや新聞広告には企業だけでなく個人の名前もずらり。
見比べるとわかるのですが、年ごとにどんどん協賛される方が増えています。

企業だけでなく大勢の個人が協賛しているのも長良川鵜飼屋花火大会ならでは

3年間の歴史に浸っていると、どこからともなく花火の音が。
ふと横を見ると、展示パネルに花火当日の様子が映し出されていました。

そして、最後に飾られているのは子どもたちが描いたたくさんの絵。

募金された方へ缶バッジをプレゼントするため、子どもたちにそのデザインを募集したところ、これだけの応募がありました。
たくさんの絵から、子どもたちにとってもこの花火大会が特別な存在だったことが伝わってきます。

この歴史を忘れないために

70年以上ずっと続いてきた長良川での花火大会の歴史。
それが初めて途切れそうになったのがコロナ禍です。

そして、そんな中で生まれたのが「みんなであげる」長良川鵜飼屋花火大会でした。

チラシや看板には「参加者の皆さんへ」の文字。
ここにいるのは「お客様」ではなく、一人ひとりが花火大会を支えた「参加者」だという想いが伝わってきます。

長良川花火大会の歴史の中に、3年間だけあった市民による花火大会。
みんなの手で歴史をつないだこの花火大会を次世代にも語り継いでいきたいものです。

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