【9・10月号】「9月は防災月間(後編)」~おうちde防災キャンプ《生活編》~

10月に突入し、最近は台風も少し落ち着いたようですね。
本誌9・10月号の感想で「防災キャンプの記事を見て、やってみたいと思いました」というコメントも頂いております(ありがとうございます)。
防災月間の9月が過ぎてしまいましたが、防災意識を高めるのに季節は関係ありません。
ということで、防災記事-第3弾-(最終)となる「後編」をご紹介します。

テント内で明かりをチェック

LEDランタン

悪天候の日や夕方~夜など部屋全体が暗い時に活躍するのが「ランタン」。特に、LEDランタンは電池式や充電式で、燃料を使わずテント内でも&子どもがいても安心して使える上に、長時間使用できるのが魅力です。
キャンパーでなくても1つは持っておきたいアイテムです。

「懐中電灯」も、ひと工夫加えるとランタンに変身!白色のレジ袋をかぶせるだけで、乱反射して広範囲をより明るく照らしてくれます
「懐中電灯」も、ひと工夫加えるとランタンに変身!白色のレジ袋をかぶせるだけで、乱反射して広範囲をより明るく照らしてくれます

また、手元・足元など1点しか照らせない「懐中電灯」も、ひと工夫加えるとランタンに変身!白色のレジ袋をかぶせるだけで、乱反射して広範囲をより明るく照らしてくれます。
また、懐中電灯の上に水入りのペットボトルを載せるパターンでも同じ効果を得られます。

手回し式充電ラジオ
「手回し式充電ラジオ」LEDライトが搭載されていることも。手回し発電で内臓電池に電気を溜めその電力でラジオを受信するという仕組みで、この手回し発電で明かりを確保できれば、電池を探したり電池寿命を心配する必要もありません。スマホ充電機能もあり、ケーブルさえあれば充電が可能に。
ラジオ(情報)・ライト(照明)・携帯充電(通信)が叶い、軽量なものも多くあるので、家族で1つ備えておくと安心です。

いざという時にスマートに明かりを灯せるよう、防災キャンプで実践してみましょう。
電池式の場合、乾電池の寿命は問題ないか、本数は足りているか、液だれ等のトラブルはないか…事前確認も忘れずに!

快適な睡眠も大切

キャンプ用品の必須アイテムの1つ「寝袋(シュラフ)」の主流は、封筒型(レクタングラー型)と人形型(マミー型)。

キャンプ用品の必須アイテムの1つ「寝袋(シュラフ)」の主流は、封筒型(レクタングラー型)人形型(マミー型)
封筒型は使用感が布団に近く寝返りがうて、連結タイプは大人数で使用できることが特徴です。
一方、人形型は封筒型より高額なものの、1人用のため体への密着度が高く保温性に優れています。

避難所生活だろうと、自宅避難を選ぼうと、停電で暖房がストップすることを想定して防寒寝具が必要になります。寝袋があれば、車中泊だって可能に!
そして薄手のものや羽毛素材など様々で、使用最低温度(-5℃や-30℃など)も金額も異なります。今後購入する場合は、家族構成や今後の使い勝手などで検討してみてくださいね。

防寒対策用に「アルミシート」も、備えておきたい

防寒対策用に「アルミシート」も、備えておきたいものの1つ。毛布やブランケットの代用で体に巻いたり、床に敷いて冷えを防いだりと用途は色々で、いても1枚あればいろんな状況に対応できます。
極薄で携帯性も良好、100円ショップでも手に入るほど安価なので、家族1人1枚持っておくのがおすすめです。

排泄問題は大丈夫?

在宅避難の中で、最も切実な問題と言えるのが「排泄」。自然災害が発生すると、停電や断水、排水設備の損傷などによって水洗トイレのほとんどが使えなくなると言います。

とはいえ、生理現象に待ったなし。小さな子どもに『我慢して!』なんて言えませんし、排泄を気にして水分や食事を控えては、健康にも悪影響を及ぼします。

では、遠出のお出かけ時やアウトドアなどにお役立ちの「簡易携帯トイレ」がありますが、試したことはありますか?

実際に組み立てた完成品がコチラ↓

おぉ…小さいですね。5歳の子どもがまたがってギリギリ?
自分でコントロールするのが難しい子どもには少々レベルが高く、これを1日何回も繰り返すには、なかなか集中力が要りそうですね(;´∀`)

1日あたりの排泄尿量成人で1~2ℓ、子どもで600~800mlと言われており、家族の人数分を備えるにはまぁまぁの個数が必要です(※写真の商品は、蓄尿袋3枚入り)。

では、どうしたらいいのでしょうか?

もっと大きな段ボール素材の組み立て式ポータブルトイレもあり、耐荷重は100kgぐらいなので大人でも座って使えるものです。

また、自宅トイレの便座に袋をかぶせ、使用後は凝固剤を振りかけてから袋を結んで廃棄処理すれば、水が流れなくても安心して排泄できます。45L以上の大きい袋と凝固剤、トイレットペーパーはセットで備蓄しておくのがおすすめです。

備えは無理せず、楽しく!

いかがでしたか?

災害大国・日本に住んでいる私たちがすべきことは、一人ひとりが“自分事”として捉え、家族に合った防災対策を考え、普段から備えをしておくことです。

とはいえ、完璧な防災は誰だって難しいもの。いきなり「あれもこれもやらなくちゃ!」と思い詰めては、せっかくの防災も長続きしませんよね。ちょっとずつ、楽しみながら防災と向き合っていきましょう

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