中山道の歴史ある町並みが残る中津川市のご当地グルメ「とりトマ丼」。
提供店のひとつ「神戸館 中津川本店」の方にお話を伺いながら、特産品のトマトと地元ブランド鶏肉の「恵那どり」を使ったどんぶりの魅力を探ってみました。
※2025年1月取材時の情報です

「とりトマ丼」ってどんな料理?
とりトマ丼は2007年から2009年にかけて開催された「創作中津川料理コンテスト」の入賞作品をもとに開発されました。
主な条件は、中津川産の柔らかく旨味の強い鶏肉(恵那どり)と特産品のトマトを使った丼ものであること。そして地元食材をできるだけ活用することです。
お店ごとに和風・洋風・中華風と異なるアレンジが施され、それぞれのこだわりが感じられるのもこの料理ならでは。
現在では市内8店舗で提供中。「神戸館 中津川本店」のほか、「夜がらす山荘長多喜(ながたき)」、「珈琲とお食事のかわせみ」、「中華菜館 鈴鈴」、「中津川温泉クアリゾート湯舟沢(ゆぶねさわ)」、「たいら亭」、「見晴荘(みはらしそう)」、「ちこり村 バーバーズダイニング」で味わうことができます。
予約が必要なお店もあるため、HPやSNS等で事前に確認しておくと安心です。
とりトマ丼について詳しくはこちら
【HP】
http://www.toritoma.net/
神戸館で食べてみました
「神戸館 中津川本店」は中津川市商工会議所の1階にあり、地元で30年以上愛されている洋食レストラン。
こちらのとりトマ丼はチキンカツにチーズをのせ、じっくりオーブンで焼き上げた後にたっぷりのトマトソースをかけたイタリア風の一品。普及のために行われたイベント「中津川とりトマ丼選手権」で準優勝に輝いた実績もあります。


「トマトソースに醤油を加えているのでご飯との相性も抜群。さらに中津川伝統野菜・あじめコショウの隠し味もポイントですよ」
そう語るのは店主の林さん。カツの下にはオリーブオイルで和えた千切りキャベツが敷かれ、爽やかなアクセントに。ジューシーなチキンカツ、深みのあるトマトソース、そしてチーズのまろやかさが絶妙に絡み合い食欲をそそります。
ボリューム感がありながら最後まで美味しくいただけました。

また副菜や汁物、お漬物には店主の自宅の畑や近所で採れた季節の野菜を使用。地元の美味を堪能できるのも嬉しいところです。
「とりトマ丼を求めて遠方からお客さんが訪れるようになり、時にはYouTuberの方が撮影に来ることも。今ではすっかり人気メニューのひとつになったので、これからも提供を続けていきたいです」
しみじみと語る林さんの表情からは、この料理への愛情が伝わってきました。
中津川を訪れた際には、この一杯で活力をチャージしてみては?

神戸館 中津川本店
【住所】
中津川市かやの木町1-20 中津川商工会議所1F
【営業時間】
8:30~21:00(20:30LO)
【定休日】
無休(年末年始のみ休業)
【駐車場】
有(共同駐車場)
【TEL】
0573-65-2577
【HP】
https://kobekan.co.jp/