各務原市「鵜沼宿」は中山道52番目の宿場町。ここ数年、春が近づいてくるとこの宿場に華やぎをもたらすイベントがあることをご存じですか?
「鵜沼宿のひな祭り」は今から3年前、2022年にスタートした「吊り雛プロジェクト」に端を発するもの。このプロジェクトの代表で、鵜沼宿でボランティアガイドも務める片岡稔さんによると、
「以前、墨俣の吊り雛のイベントを見に行ったときにこれは素敵だなあと。鵜沼宿でも同じようなイベントができたらと思ったんです」
という想いが、誕生のきっかけです。15人ほど集結した有志のメンバーにはパッチワークの先生もおり、月2回ほどのワークショップで教わりながら一つひとつ手作りで吊り雛を制作。こうして2023年「鵜沼宿のひな祭り」の開催にこぎつけ、今年も華やぎと規模感をいっそう増して訪れる人たちを楽しませてくれています。
メイン会場は、こちらの脇本陣。

中に足を踏み入れると、色とりどりの吊り雛たちが出迎えてくれました。

赤絨毯の敷かれたこの吊り雛プロムナード、とっても素敵♡
華やかで可愛い吊り雛たちにいざなわれて中へと進みます。吊り雛の数は年々増えて、今では120本ほどもあるそうですよ。壮観です!
今年ならではの干支(巳)の吊り雛の他、さるぼぼ、飛行機、にんじん、金魚などなど、岐阜県や各務原モチーフの吊り雛もユニークで可愛い♪
吊り雛以外にも、各ご家庭から持ち寄った立派な7段飾り等も見応えがありました。

ここから少し東方の町屋館でも雛人形の展示があるので、こちらも見逃せませんよ。



御殿飾りの雛人形やガラスのお雛様、素敵な貝合わせ等もあり、改めて日本のひな祭りの風習って素晴らしいなあと思いました。どれもそれぞれ違った美しさで、見入らずにはいられません。ご家庭で大切にされてきた雛飾りって、やっぱりいいものですよね。
この他鵜沼宿にある「珈琲 陣家 鵜沼店」や「一服茶屋 花の木」にも吊り雛の展示があるので、モーニングやランチを兼ねて訪れるのも◎。どちらのお店もオススメです。
「みんなで協力して作り上げた吊り雛は、手作り感があってあったかい雰囲気が魅力です。会場も集約していて周りやすいので、お気軽にお越しください」
と、片岡さん。期間中は気になる催しも盛りだくさんなので、下記イベントに合わせて訪れると、よりいっそう楽しめます。

地元の皆さんの想いと力で、古きよき風習がより素敵に、誰もが楽しめる形になって誕生した「鵜沼宿のひな祭り」。期間中、ぜひ訪れてみてください。
紡ぐ地域の絆 鵜沼宿のひな祭り
【日にち】 2月8日(土)~3月9日(日)
【時間】 9:00~17:00
※2月10日(月)、12日(水)、17日(月)、25日(火)、26日(水)、3月3日(月)は休館日です
【駐車場】有
【TEL】 058-379-5055(中山道鵜沼宿町屋館)
●がんどばぼち販売&ミニマルシェ
小麦粉を練った生地で餡を包み、山帰来の葉でくるんだ懐かしいおやつを販売。大人気企画なのでお早めにどうぞ。
【日にち】 2月23日(日)、3月2日(日)
【時間】 10:00~12:00 ※なくなり次第終了
●ミニコンサート Chia のライアー
ジャズシンガーChiaさんの癒しのライブと、佐古抄千代さんによる各務原にまつわる物語のコラボレーション。
【日にち】 2月27日(木)
【時間】 13:30~、15:30~ ※受付は30分前より。先着30名(申込不要)
●濃姫まつり 濃姫グランプリ来宿
美しき姫たちが戦国時代の衣装で降臨。トークショーや写真撮影が楽しめます。
【日にち】 3月2日(日)
【時間】 14:00~15:00
