美濃加茂市の特産品として知られる高級干し柿「堂上蜂屋柿」の品評会が1月19日に行われました。本ブログでは、堂上蜂屋柿とその品評会の様子をご紹介します!
そもそも堂上蜂屋柿とは?
美濃加茂市内で栽培される渋柿「堂上蜂屋」を使った伝統的な干し柿のこと。抜群の大きさ、飴色でとろりとした食感、自然な優しい甘さが特徴です。その歴史は古く、平安時代より朝廷や幕府に献上されていたことから、栄誉ある地位を表す「堂上」という称号が与えられたといいます。
11月に収穫された大粒の柿は収穫後に手作業で皮をむき、硫黄燻蒸、かげ干し・天日干しを経て乾燥。手もみで実に含まれる水分を均一化し、稲わらのホウキ「ニオボウキ」で表面に細かな傷をつけることによって粉のような果糖をまとった美しい姿に仕上げられます。このように熟練の技と手間が必要とされることから、中には1個2,000円以上する商品も。昔から変わらぬ製法で作り続けられ、贈答品としても高い人気を誇ります。
今年で33回目を迎える品評会
この品評会は生産者で構成される美濃加茂市堂上蜂屋柿振興会が加工技術と品質の向上を目的に毎年開催。岐阜県、美濃加茂市長やJAの関係者らが審査し、出品された46点の中から10点の入賞作を選びました。
生柿の状態で500g以上あったという特大の堂上蜂屋柿が1箱につき3個ずつ入り、それが46点も並ぶ様子はまさに圧巻。重量がある柿を色・形の美しい干し柿に仕上げるのは至難の業だとされていますが、甲乙つけがたい良作揃いで審査側も真剣に見入って採点しました。
優れた堂上蜂屋柿はどのように選ばれる?
ここで気になるのが、最高峰の堂上蜂屋柿をどのように選ぶかという点。基準がしっかりと定められており、大きさ・乾燥・色・形・粉の具合、ヘタの状態から総合的に評価されます。この他にも黒点は目立たないか、形状を乱すシワ・キズがないかなどポイントは多岐にわたり、それをクリアして且つ高得点を得たものだけが入賞できるのです。まさに干し柿の頂上決戦、その審査の行方とは…?
注目の結果発表、そして初競りへ
審査の末、最も優れた県知事賞(金賞)に輝いたのは、この道30年の春見弘文さん(御年90歳!)。形がよく、色や粉の吹き方も上品だと高評価を獲得しました。春見さんは
「長年たくさんの方に指導を仰いで懸命に作り続けてきました。このような賞を頂いてとても嬉しく、びっくりびっくりびっくりです!」 と笑顔で話し、会場を沸かせました。
入賞作10点は翌20日、名古屋市中央卸売市場の競りにかけられることに。これは品評会が始まって以来初のこと。県知事賞(金賞)を受賞した春見さんの柿はなんと3個入り10万円の最高値で競り落とされました。
全国的な知名度・ブランド力が高まりつつある堂上蜂屋柿、今後に期待が高まります。
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