学生たちの夏休みも残り1週間。宿題、部活、遊びに思い出づくりに…最後の最後まで全力で駆け抜けるゾー!なんて子も多いかもしれませんね♡
そろそろ新学期に向けてお勉強モードを取り戻したいところですが、そんな時に行きたい学びながら楽しめるスポットをご存じですか?それが、ぷらざ7・8月号に登場した「数学ワンダーランド ~数学おもしろ体験館~」です。
我が子&姪たち(小学生〈中学年〉&未就学児)の「行ってみたい!」のリクエストに応え、初めておじゃました際のレポをお届けします♪
不思議のくに
本巣市「富有柿センター」の2階にある「数学ワンダーランド」は、その名前のとおり算数・数学の不思議さや楽しさ、美しさを体感できる施設。
「不思議のくに」には、東京理科大学の数学体験館が監修した珍しい教具がずらりと並びます。
子どもたちが最初に目を奪われていたのは、大きなアイテム「二項分布パチンコ」。
二項分布…。なんとなく聞き覚えがあるワードですが、どんな原理だったかあいにく記憶がナイ…(笑)。
でも、子どもたちにとっては“理屈なんぞ関係ない!”といった感じで気づけば何度も繰り返していました。玉が釘に当たって散らばっていきながら、下の区画におさまっていく…その様子がおもしろいみたいです。
隣に設置されていたのは「サイクロイド滑り台」。4種4様の滑り台のてっぺんからボールを転がして、どれが一番速くゴールするかを予想しながらチャレンジするというもの。
中学生以下くらいだと原理は難しくても(いえ、大人の自分でもさっぱり…)、「勾配の形状によって降下速度はこうも違うんだ!」ということを知ることができます。
他にも、楕円ビリヤードやパラボラアンテナ実験、放物線集球器、双曲面歯車などなど。
ゲームや実験感覚で触れられるこれらも、楕円や放物線といった数学の原理を活かした立派な教具。
「なんか不思議~!」「おもしろい!ずっとやっていられる♪」「これって数学なんだ⁈」と感動や驚きの連続です。
ちなみに、子どもたちがハマっていたのはコチラ。
富有柿の町らしい「柿取りゲーム」なんていうユニークな教具も。
2人で対戦して最後に茶色の柿をゲットするために、きっと掛け算だか割り算だかで必勝法を編み出す奥深いものなのでしょう…。が、「ワーイ☆」「あぁ、負けちゃったー。もう1回!」と柿を取り合っていくちびっこたちの心を鷲掴みにしたゲームでした!
豚がハムに変身・・・!まるでアートのような仕掛けですが、「変身立体」という数学の力による立体です。
不思議な五面体のピースを組み合わせて、立方体や切頂八面体を作る「ペンタドロン」。手と頭を使い、完成させるまで黙々と取り組んでいました。
あそびのくに
奥にあるのは、幼児でも気軽に遊べる「あそびのくに」。
ちっちゃい子たちがマットの上で自由に遊べるようにと、ブロックやスロープ、プログラミング玩具などが大充実。大人も近くで見守ったり一緒に遊んだりできる、ありがたいフリースペースです。
本のくに
本棚も備わっており、絵本、マンガから専門書まで揃う「本のくに」。ここの書物を活用して宿題や自主学習をするも良し、館内のスタッフや学生インストラクターに分からないことを質問してもOKです!
本巣市「数学のまちづくり」
本巣市は、世界に認められた数学者・高木貞治博士の生誕の地ということもあり、「数学のまちづくり」を推進。「本巣市算数・数学甲子園」の主催や実用数学技能検定の合格を目指した学習会の開催などを通じ、論理的に考える力を身に付けた子どもたちを育んでいます。
「不思議を感じる心が大切」とは、この施設を監修した東京理科大学の栄誉教授であり、本巣市数学のまちづくり学術アドバイザーを務める秋山仁先生のお言葉。
数学の魅力を感じるためにも、まずは数学ワンダーランドで数学の世界の“不思議”を堪能してみてください!
【数学ワンダーランド ~数学おもしろ体験館~】
所/本巣市上保1-1-1 富有柿センター2階
時/9:00~17:00
休/月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
¥/入場無料
交/樽見鉄道本巣駅から市営バス本巣・糸貫線にて「富有柿の里」バス停下車すぐ
P/56台(無料)
TEL/058-323-4511(富有柿センター)
HP/https://www.city.motosu.lg.jp/0000001140.html