【ぷらざ1・2月号関連記事】走ってみました、国道417号 冠山峠道路

2023年11月19日、岐阜と福井を結ぶ国道417号冠山峠道路(かんむりやまとうげどうろ)が開通しました。2003年の事業化から20年が経ち、ようやく開通を果たした悲願の7.8㎞。揖斐川町推しのぷらざスタッフの長年の注目スポットでもありました。
…ということで、先日、早速走り抜けて参りました♪ 12月末に設置完了予定の「ぷらざ1・2月号」にも関連記事を掲載していますので、本ブログと併せてお楽しみください。

徳山会館
岐阜県側からこの道路へ向かう際、道すがらぜひ立ち寄ってほしい「徳山会館」。徳山ダムの底に沈んだ旧徳山村に関する展示等を行う施設ながら、冠山峠道路やその前後の絶景ポイントについての情報も得られます。ただし冬季休館なので注意(今年度は12~3月休館)。
徳山会館
徳山会館裏手からの眺望。徳山ダムの向こうに山々が連なっています。

まずはチェック!冠山峠道路の基礎知識

知らなくても大丈夫ですが、知っているとちょっと楽しい事前の基礎知識。いくつか押さえておきましょう。

□冠山峠道路は7.8㎞の山岳道路。国道417号の交通不能区間を解消するために平成15年度(20年前)に事業着手され、工事が続いていた。
□「冠山」とは、岐阜県と福井県の間にまたがる標高1,257mの山。登山初心者でも2時間程度で山頂に到達できると人気がある。冠山峠道路はこの直下を貫く形。
□この道路がつなぐのは、揖斐川町旧徳山村~福井県池田町。この2地域を行き来するには、これまでは急カーブの多い林道を使うしかなく、冬季や悪天候時には通行止めになっていた。

つまり、安全かつ安定的な通行のために待ち望まれた道路なんですね。ちなみに揖斐川町から池田町に林道を使わずに行こうと思うと、これまでは高速道路を使いながら滋賀県経由で約2時間半(151㎞)かかっていたそう。それがこの道路を使えば約1時間半(65㎞)に短縮できるらしく…1時間の短縮&通行無料、改めて嬉しいニュースですよね。

岐阜から福井へ。車の多さにびっくり!

開通はめでたい!とはいえ、岐阜市在住の我々の場合、そもそも冠山峠道路のある揖斐川町の奥の方に至るまでに1時間以上かかります。もしかして地元の人だけが注目しているローカルニュースなのかしら…と思いきや、実際に赴いてみると車が多くてびっくり!どうやら新しい道を通って福井に行ってみようと遠方からやってくるドライバーが後を絶たないようで、注目度の高さがうかがえました。

冠山峠道路内には1.2㎞の塚宮ヶ原トンネル4.8㎞の冠山トンネルがあり、 塚宮ヶ原トンネルの手前には道路の概要を記した開通記念碑も有
冠山峠道路内には1.2㎞の塚宮ヶ原トンネル4.8㎞の冠山トンネルがあり、 塚宮ヶ原トンネルの手前には道路の概要を記した開通記念碑も有。周りは広場になっていて、美しい山々を眺めたりトイレ休憩ができました。
このあたりのトンネル・橋は「クツ尾ゴンニョ橋」や「磯谷ベロリ橋」など変わった響きのものが多いのですが、旧徳山村の地名や風土資産から名付けられているのだそう。記念碑のそばに解説パネルがありました。
記念碑の道向かいには、冠山山頂がチラ見できる知る人ぞ知る眺望スポットも。

壮大な自然の中、真新しく真っ直ぐに伸びた広い道路を走っていく爽快感。たまりません💛気が付けば冠山トンネルの入口。いよいよ福井へ…!

冠山トンネルの入口

辿り着いた福井県池田町は…

先述の徳山会館から30分、あっという間に池田町に到着。揖斐川町からならランチにやってきて帰れる距離感です。池田町は、2016年に国内最大級の冒険の森「Tree Picnic Adventure IKEDA(ツリーピクニックアドベンチャー いけだ)」ができたことでも話題のまち。一見のんびりした田舎まちに見えて、点在する公共施設や飲食店、無料配布されている観光パンフレットなどが大変オシャレ&ユニークで…とっても深掘りのし甲斐がある感じ。今回は時間の都合上長時間滞在できませんでしたが、またじっくり散策したい!

池田町の観光スポット「かずら橋」
池田町の観光スポット「かずら橋」。ジブリ映画顔負けの野趣あふれる吊り橋で、踏み板の隙間から12m下の川の流れが見えてスリル満点(通行料大人300円、中高生200円)。周辺には「そばの郷」や「能面美術館」なるものがあり、整然と美しくも不思議な雰囲気。トンネルを通ってタイムワープしてきたような気分になりました(この日は休館日だらけだったので余計そう思ったのかも?)。

国道417号をこのままどんどん進めば、「めがねのまち」として知られる鯖江町やカニが有名な越前町に到達します。これから岐阜⇔福井で人・ものの移動がどうなっていくのかにも注目ですね。また「ぷらざ」でも何か企画したいものです。

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