【5・6月号】福井県池田町のカフェ&ゲストハウス ココラカラ

5・6月合併号のぷらざの旅では福井県池田町をご紹介。
岐阜県と福井県の県境にあり、昨年11月に開通したばかりの冠山峠道路を通ると福井県への玄関口となる町です。
冠山峠道路については開通したばかりの頃に実際に通ってみたレポート記事もあるので、ぜひ合わせてチェックしてみて下さい。

Cafe&Guesthouseココラカラ

そんな池田町でお隣の越前市から移住してきた清水さんが運営しているのが「ゲストハウス ココラカラ」。
木・金曜のみ営業している併設カフェでは、動物性の食材を一切使用しない自然菜食料理(ヴィーガン料理)を提供しています。

築60年ほどの民家を約1年半かけてDIYした内装は、懐かしさがありながらも居心地のよい空間になっています。水回りは一新されていますが、壁やふすまなど大部分は昔のまま。館内をよくよく見回して、民家の名残りを探してみるのも面白そうです。

元の住居は3人兄弟が暮らしていたこともあったそうで、現在は客間として使われている3つの部屋のテイストが異なるのも面白いところ。天井の柄や壁の材質、ドアノブの造りまで、見比べてみるといろいろな発見ができるかもしれません。

hisa(大人3名まで、布団敷き)
tama(大人2名まで、セミダブルベッド)

1階には飲食スペース(広間)や和室fumi、洗面所など、2階には和室hisaや洋室tama、本がたくさん並ぶ矢田部研究室、ソファの置かれた休憩スペースが設けられています。
照明には清水さんがガラス工芸を習った先生の作品が使われていたり、矢田部研究室には大学時代の恩師から譲り受けた本が置かれていたりと、館内は清水さんがこれまで結んできたご縁のある品々で構成されていて、とても素敵な雰囲気です。

私が今回泊まらせていただいたのは和室fumi。床の間のある和室のど真ん中にふっかふかのお布団が敷かれていて、しばらくの間思わずごろごろしてしまいました。建具には山の模様があしらわれていて、さらに開けるとすぐそばには山の自然を見ることができます。
テレビはなく、聞こえてくるのは風を切る音や虫の音だけ。のんびり流れる時間の中で心身ともに寛げそうです。デジタルデトックスにもいいかもしれませんね。

fumi (大人2名まで、布団敷き)

お風呂は車で5分ほどのところにある「渓流温泉冠荘」で(入館料中学生以上700円、3歳以上300円)。
20時までの営業となっているので、夕食の前に済ませておくのがおすすめです。

時間になったら広間へ移動して夕食や朝食をいただきます。
もともと仏間として使われていた畳の部屋を飲食スペースに一新。大きな仏壇が置かれていた場所には越前和紙のアートを掛け軸のように飾り、床の間として利用しています。

ココラカラで提供される食事はすべて動物性食品や化学調味料を使わない、自然菜食料理(ヴィーガン料理)。

初めてヴィーガン料理をいただいたのですが、品数も豊富で想像していたよりも満腹感たっぷり。その時季に採れる野菜などを使っているので、メニューは自然と旬の食材が豊富になります。マヨネーズや味噌、ソースまですべて清水さんのお手製なので、ぜひ余すことなく味わってくださいね。
ココラカラでの夕食は、基本的に清水さんや他の宿泊者さんと一緒にいただきます。
「町内外の様々な人と交流する場所を作りたい」という想いでゲストハウスをスタートした清水さんだからこそ、宿泊者同士でも、宿泊者と清水さんでも、いろんな人と話す機会を大切にしているそうです。
かくいう私も清水さんから池田町での暮らしぶりを聞いたり、岐阜市でぜひ行ってみてほしいお店を紹介したりと、いろいろな話で盛り上がりました。

冠山峠道路ができてアクセスも良好になり、ちょっとしたお出かけがしやすくなった福井県池田町。
これから新緑が美しくなる季節、山に囲まれた池田町でスローな時間を過ごせそうです。

Cafe&Guesthouseココラカラ

【住所】
福井県池田町板垣52-6
【営業日】
金~日曜、祝日
※ゲストハウスの予約はHPより
※カフェは木・金曜と宿泊の入っていない土・日曜営業、ランチは前日12時までのご予約制
【営業時間】
IN16:00~19:00、OUT~10:00
【料金】
1泊2食付き大人12,000円~
【駐車場】
あり
【HP】
https://kokorakara.jp/
【Instagram】
@cgkokora

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