シン・ぎふ葵劇場へ行ってきました☆

岐阜・柳ケ瀬に大衆演劇場アリ!
新たなスタートを切った「ぎふ葵劇場」

かつて日本屈指の歓楽街として名を馳せた柳ケ瀬商店街。その息吹を今も思い出させてくれる存在といえば、大衆演劇場「ぎふ葵劇場」です。2007年にオープンした前身の「豊富座」に続き柳ケ瀬で親しまれてきた「ぎふ葵劇場」ですが、2020年末、劇場のあったドン・キホーテ柳ケ瀬店の閉店に伴い閉館を余儀なくされることに。一度は岐阜から大衆演劇場そのものが姿を消しました。

だからこそ今年8月、柳ケ瀬商店街の映画館「CINEX」の7階に劇場が復活オープンを遂げたのは、街にとっても明るいニュース。劇場のオーナーであり劇団「舞姫」の座長である葵好太郎さんの「お客様のアツイ声に応えたい」という想いと、映画館を運営する岐阜土地興業さんをはじめとする様々な人々の尽力が重なり、劇的なスピードで復活オープンを遂げました。

新しい劇場の魅力はいかに? いざ、観劇へ――

劇場へは映画館と同じくここからエレベーターに乗って向かいます。劇場や劇団さんの案内看板も華やかで気分も上がりますね。

大衆演劇場「ぎふ葵劇場」概観

劇場へは前売り券をあらかじめ購入するほか、券売機で当日券を買って入場することも可能。+300円で席の指定もできます。

大衆演劇場「ぎふ葵劇場」

席数は172席とこれまでの劇場よりは小規模ですが、その分舞台と客席の距離がものすごく近く感じられるのは、観る側としても嬉しいポイントです。

大衆演劇場「ぎふ葵劇場」内観

訪れた10月に公演を行っていたのは「劇団錦」さん。ぎふ葵劇場での公演は5年ぶりとのことで、往年のファンから若い女性まで幅広い層の方たちが来場されていました。

昼の部と夜の部を通して、ほぼ毎日違う演目を観ることができるのも大衆演劇の魅力。この日のお芝居は「天国の花嫁」。笑いあり、涙あり…演者さんの迫真の演技に感情移入せずにはいられません。

大衆演劇場「ぎふ葵劇場」

それにしても毎回違うお芝居で、これだけの長ゼリフを言うなんて本当にすごい! 内容は滑稽な喜劇からシリアスな人情ものなど様々で、時にはアドリブが入るのも生の舞台ならでは。これにはお客さんもどっと沸きます。

大衆演劇場「ぎふ葵劇場」

幕間には座長さんによる口上挨拶もお楽しみ。軽妙なトークで場内も爆笑に包まれます。

大衆演劇場「ぎふ葵劇場」
座長の錦はやとさん(中央)。

演者さんから直接前売り券やグッズを買えるのも、ファンにはたまりません。

大衆演劇場「ぎふ葵劇場」

ド派手な演出や衣装もみどころ
「舞踊ショー」

小休止の後は、大衆演劇の醍醐味ともいえる艶やかな舞い踊り・舞踊ショーのはじまり! ライティングで舞台上も華やかに演出される上、劇団さんごとにショーのテイストやカラーが全く違うのも見どころです。

大衆演劇場「ぎふ葵劇場」「劇団錦」舞踊ショー

和洋や音楽のジャンルを超えた大衆演劇ならではの舞台は、煌びやかでカオスで華やかで…客席の興奮もMAXに! 時には客席から登場したり、舞台から降りてきてくれることもあって、ドキドキです❤

はっとする程美しい女形には思わずため息…❤❤

大衆演劇場「ぎふ葵劇場」舞踊ショー、「劇団錦」若座長・カムイ☆龍虎さん
若座長・カムイ☆龍虎さん。

ラストショーまで約3時間、テンション上がりっぱなしのままフィナーレ。

大衆演劇場「ぎふ葵劇場」ラストショー

なんだか夢のような時間でした。こんな光景がほぼ毎日繰り広げられているなんて、ぎふ葵劇場って改めてすごい場所だなあと実感。これは観に行かない手はありませんよ。

公演後は役者さんたちによるお見送り「送り出し」があるのも大衆演劇ならでは。

大衆演劇場「ぎふ葵劇場」送り出し

どぎまぎしながらも役者さんに直接感想を伝えたりお話できるのは、やっぱり嬉しいですね。

地元に愛され、地元の願いで復活した「ぎふ葵劇場」。今後も娯楽の街・柳ケ瀬の明るい象徴として、ここからますますの賑わいが生まれることを、願わずにはいられません。

ぎふ葵劇場

所/岐阜市日ノ出町2-20 CINEXビル7F
時/12:30~(開場は11:30)、17:30~(開場は17:00)
¥/2,500円(前売は500円引き)、小人(4歳~中学生)1,200円
問/TEL.058-201-2027
HP/https://ameblo.jp/aoigekijyoukousiki/
※休演日、特別公演等は劇場へお問合せください。

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