【9・10月号】作山窯 取材レポート

今月号のぷらざの旅は日本の陶磁器シェアNo.1を誇る土岐市がテーマ!

美濃焼の一大産地でうつわを作る窯元・作山窯をご紹介。工場の様子と共に、直営店であるSAKUZAN VILLAGEの情報もお届けします。

美濃焼

美濃焼とは、岐阜県の土岐市、瑞浪市、多治見市を中心とした東濃エリアで作られる陶磁器のこと。決まった作り方があるわけではなく、特定の地域で作られた焼き物を総称する呼び方です。
よく聞く「志野」「織部」「瀬戸黒」「黄瀬戸」は、美濃焼の代表格。古くから愛されている伝統的な焼き物の一種ですが、これらのみが美濃焼と呼ばれているわけではありません。
様々な姿かたち、色、技法があり、和食にも洋食にも使えるオールマイティな美濃焼は、今や日本の食卓に欠かせない存在になっています。

作山窯 SAKUZAN

「美味しさを、美しさから。」をブランドコンセプトに掲げた作山窯のうつわは、その言葉通りどれも美しいものばかり。粘土や釉薬の素材感、風合いが際立つようにと、デザインは極めてシンプルです。うつわのデザインを担当している代表の髙井さんが意識しているのは“料理を盛ったときに完成するうつわ”。うつわだけが美しければいいのではなく、盛り付けられる料理とのバランスを大切にしています。
現代日本の食卓には、昔と違って和食ばかりが並ぶわけではありません。洋食、イタリアン、中華…、どんなジャンルがのっても美味しく見えるように色や形を調整しているんだとか。
さて、こんなにかわいいうつわ達を作っている制作現場へと、少しだけお邪魔してみましょう。

現代的な色使いが華やかなDAYSのSaraシリーズ。

作山窯では「14種類の土。100をこえる釉薬。3通りの焼き方。」という数えきれないほどの組み合わせで、多彩なうつわを作っています。使う土や焼き方によって、焼き上がりの風合いは全く違うものになるそうです。

成形したうつわは乾燥させてから素焼きします。乾燥の仕方によってはひび割れてしまうことがあるため、工場内では夏場でもエアコンをつけません。

マグカップに持ち手を付けているところ。泥(ドベ)を接着剤代わりに使います。

素焼きをしたあとは釉薬を掛ける作業へ。うつわの底など、釉薬を掛けたくないところには筆を使って撥水剤を塗っていきます。

特殊なハサミでうつわを釉薬に浸します。撥水加工をしたところには釉薬が掛かっていないことが一目瞭然。

釉薬が乾いたらいよいよ本焼き。一度になるべく多く焼けるようにうつわを並べていきます。

窯の内部は場所によって温度が異なるため、同じ色の釉薬を使っていても色味や質感に違いが出ることも。個体差があるのも焼き物のおもしろさですね。

SAKUZAN VILLAGE

作山窯で作られたうつわは直営店であるSAKUZAN VILLAGEで購入できます。オレンジ色の車を目印にお店を訪れてみてくださいね。

ShopとLAB、それぞれの建物で特徴の異なるうつわを取り揃えています。Shopは“DAYS”などのカラフルで日常使いがしやすいもの、LABは“URBAN”などのスタイリッシュで落ち着いたものがメイン。すべてのシリーズの全色・全形状が販売されているので、「なかなか買えなかったあのうつわが!」と、嬉しい出会いがあるはずです。

うつわの使い方や手入れの仕方、もっと気になる方は作り方など…いろんなことをスタッフさんに尋ねることができるのが直営店でのお買い物のいいところ。代表の髙井さんも「スタッフから直接話を聞ける環境で、納得して商品を買ってもらえる。私たちとお客さんの間に、そんないい循環が生まれていると感じます」と話してくださいました。

取材終わりにSaraシリーズのCoffee Cup(Gray)を購入。
実際に使ってみたところ、唇や舌に触れる感覚がとっても優しいことに驚きました。飲み口の部分が比較的薄めなのも、個人的には嬉しいポイント。ティータイムのお供にこれから愛用していきたいと思います。

SAKUZAN VILLAGE周辺には、他にも様々なうつわを取り扱う工房やショップが点在しています。そちらと併せて美濃焼巡りを楽しむのもおすすめ。土岐市にお出かけの際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。

作山窯

【住所】土岐市駄知町1369-3
【電話番号】0572-59-8053
【HP】https://www.sakuzan.co.jp/
【Instagram】@sakuzan_jp

SAKUZAN VILLAGE

【住所】土岐市駄知町1363-4
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】月曜~金曜
【駐車場】あり(無料)
【電話番号】0572-50-0393

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