【ぷらざ11・12月号】アートタウンへGO!モザイクタイルに彩られる笠原町

モザイクタイルミュージアム

多治見市のランドマーク的存在となっている「モザイクタイルミュージアム」
2022年は「全国タイル工業組合 タイル名称統一100周年」とあって、この大人気施設がある笠原町では記念プロジェクトが多数催されるなど、さらなる盛り上がりを見せています。

なぜ笠原町は“モザイクタイル”タウンなの?

タイルの中でも、「モザイクタイル」は1枚の表面積が50平方センチメートル(1辺のサイズが5cm)以下のもの
茶碗などと同じ陶磁器質とあってそのルーツは美濃焼にあり、“美濃焼茶碗の町”である笠原町が全国に先駆けて釉薬を施した「モザイクタイル」を誕生させました。こうして笠原町は日本一のモザイクタイル生産を誇り、国内外で笠原町のモザイクタイルが使われています。
もともとは正方形がスタンダードでしたが、近頃は長方形や六角形、ハート型、リーフ型…など様々な形のモザイクタイルを各タイルメーカーが生産。壁材・床材にとどまらず、雑貨や小物などDIYでも人気ですよね♪。

そんなモザイクタイル生産量全国一の笠原町にはモザイクタイルを用いたアートやアイテムが点在。写真映え◎とあってまち歩きもオススメです!
ここでは、ぷらざ11・12月号(18~19ページ)でご紹介しきれなかったスポットや作品を一挙に披露します!

モザイクタイルアート1 「マルナカストアー」

最初に訪れたのは、モザイクタイルミュージアムの目の前にある食品スーパー「マルナカストアー」さん。
店舗の一角には、絵本「えんとつ町のプペル」のイラストをタイルにした作品がずらりと展示されており、プペルファンが全国各地から訪れる聖地です。

「えんとつ町のプペル」の世界観を表すタイルアートコーナー。約3年前から常設。

プペル&作者・西野亮廣さんの大ファンという中島社長が、地元のタイルメーカーやご友人方の協力を得ながら完成させた大アートがコチラ。

「プペル」の主人公・ゴミから生まれたゴミ人間『ルビッチ』。

主人公のルビッチと一緒に写真も撮れる、群のフォトスポットです。
まじまじと眺めていると中島社長から「実は、こっちにスゴイのがあって…」と言われ、ついて行くと――

プペルの生みの親・西野亮廣さんが、今秋来店された証!

手描きされたプペル。ん?それだけじゃない?
「西野さんの直筆サインです」
なんと、西野さんご本人をゲストに迎えた交流会をここ・マルナカストアーさんで開催したそう。
あの有名人がここに?という驚きと、夢を実現させてしまう中島社長の熱意に感動です。

他にも、テーブルや店舗入り口の洗面台など「可愛い~♡」を連呼してしまうタイル作品たち。
世界観&エンタメ性◎のスーパー、ぜひお立ち寄りを。

マルナカストアー
【住所】
多治見市笠原町2114-1
【TEL】
0572-44-1115
【営業時間】
10:00~19:00
【定休日】
月曜日

モザイクタイルアート2 「笠原ショッピングプラザMINE」

続いては、笠原川沿いにある「笠原ショッピングプラザMINE(マイン)」さん。
ここのお化粧室が胸キュンスポットという情報をゲットし、真っ先に向かうと…。

「わぁ~っ♡♡♡一面モザイクタイル!」
ぷらざスタッフ、トイレではしゃぐ…(笑)
無人であることを確認し、いちいち可愛い個室の壁も記念に撮らせていただきました(※婦人用)。

そして、施設内のあちこちにモザイクタイルが散りばめられていることに気づきます。
例えば…柱。1本ごとにデザインが異なるタイルが張られているんです!

イートインスペースもタイル張りのお洒落な空間です。

そんな施設の最奥にあるのは、キッチンスタジオ&交流スペース「MINEガーデン」

常設のキッチンスタジオとセミナールームにある装飾のどれもがモザイクタイルで彩られていて、もうとにかく素敵☆

各タイルメーカーさんによる作品展示とあわせて、モザイクタイルの使い方や暮らしへの取り入れ方などが発信されており、空間の魅力がさらに増します。

実は2015年の火事で全焼し、1年後に再建したのだそう。地元のメーカーや商社さんから提供されたタイルが包み込むMINEさん、地域の愛され施設です。

笠原ショッピングプラザMINE
【住所】
多治見市笠原町2469-2
【TEL】
0572-44-2011
【営業時間】
10:00~20:00(日曜は9:00~)

モザイクタイルアート3 「陶勝軒」

本誌でも販売商品についてご紹介している、「御菓子司 陶勝軒(とうしょうけん)」さん。
創業93年の歴史と伝統に裏打ちされた確かな技を誇る和菓子たちの中に、一際目を惹くのが「たべられるモザイクタイル」シリーズ

ご主人と女将さんが自由な発想でプロデュースしたクッキー・こはく糖・おまんじゅう・上生菓子の4種類は、お土産品にも最適です。
そんな老舗店の表には、何とも鮮やかなタイルアートが。

女将さんお手製の看板やフォトフレームをはじめ、わんちゃんのタイルアート、座って写真も撮れちゃうタイルベンチなど、タイル作品が出迎える入口にテンションが上がります。
さらにすごいのが、駐車場横にある装飾壁

これ、バルーンやスポットライトの光などを、タイルで表現しているトリックアートなんです!
女将さんが自身でデッサンし、36種類もの地元タイルで完成させたというこだわりの作品は、親子で風船を握る風やスポットライトの元で佇む風など、撮り方はいろいろ★
写真を撮って、お菓子を食べて…旅の思い出の1コマに欠かせないスポットです。

御菓子司 陶勝軒
【住所】
多治見市笠原町2127-1
【TEL】
0572-43-3041
【営業時間】
9:00~18:30
【定休日】
水曜日

モザイクタイルアート4 「ゴミステーション」

今回のまち歩きで最も写真を撮りまくったのは、町内のゴミステーション
「え?ごみ置き場…?」と侮ることなかれ。笠原町のゴミステーションは、“これぞタイルアートの底力”と思わされるほどの力作揃いなのです。
その一部は本誌にも掲載していますが、せっかくなので中面&外面もご覧いただきたく、作品名とともにご紹介します。

彩り豊かな「かいじゅう」
地域の方々の意識の高さが窺えるほど、美しく管理されています!

正面幅2.5m、高さ1mほどの大きなコンクリート壁にこれだけビッグスケールのタイルアートが施されているなんて、ごみ置き場というよりもはや芸術オブジェです。
一体誰が造っているの…?
それは「モザイクプリンセス」、通称「モザプリ」の皆さま笠原町の女性たちを中心とするボランティアグループです。
2014年に結成、翌年から施工をスタートし、今秋に27基目を完成させました。
他に2ヵ所の公園「神戸・栄記念公園」と「権現橋公園」のベンチやトイレ壁面も手掛けています。

代表を務める武藤瞳都さんに聞くところによると、現在のメンバーは、タイル業界に関わる人、主婦、一般企業会社員、公務員、タイル愛好家などの50~60代の女性12名。他に、元左官屋さんの男性2名も手伝っているそうです。
月に1度の活動頻度で、3ヵ月で1基のモザイクを作り、4ヵ月目に掃除・下地塗り・本施工をされるのが基本の工程とあって、年間でできるのは2~3基。地道な作業です。
しかもボランティア活動とあって、タイルはメーカーさんや商社さんからの現物支給で協力を仰ぎ、活動場所も倉庫や社屋を無償で借りているとのこと。

「観光客の方がMAPを見ながらゴミステーション巡りをしている姿を見かけると、本当に嬉しくて。メンバーと楽しく活動していますが、メンバーが高齢になり、体力的にキツイのが正直なところ。町内のゴミステーションは全部で130基あり、すべてをコンプリートできるのはずっと先のことになりそうですが、若い人が受け継いでくださって、モザイクタイルアートが増えていくことを願っています」
と武藤さん。

伝統を大切に、地域が育んできた地場産業で町じゅうを彩っていくなんて、本当に素晴らしい取り組みですね。

MAP「笠原町タイルアート~ゴミステーション編~」を片手に制覇してみては?

モザイクタイルアート【番外編】

笠原町内には、タイルアートがまだまだたくさん!歩きながら見つけた作品はこちらです。

「笠原神明宮」のレリーフ
タイル業者社屋の壁画

「しあわせなお家」

フォトジェニックなものがいっぱいで、ぐるぐる歩きまわっているだけで幸せな気分になれました。
モザイクタイルの伝統と革新に触れることができる――そんな笠原町の町歩き、ぜひ体験してみてくださいね。

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