ぷら犬 安八郡輪之内町にある木育施設「森のわくわくの庭」内で焼き立てのお団子を提供しているのが「conco8」さん。小さなお子さんが食べても安心安全、そして食育にもつながるようなお団子作りをしているお店にクローズアップしてみました。
大人も子どもも楽しめるごくシンプルな団子
conco8を営むのは、団子を作る傍らで米農家をやり、クレープ屋さんをやり、猟師をやり、クラフトビールなどのイベントの企画運営を行い…と二足どころではないわらじを履いている森島冬樹さん。
ご自身が輪之内町内で作ったお米「ハツシモ」を使った団子は、ごくごくシンプルながらも妥協無しの味わいです。
団子の材料はハツシモの米粉と水のみ。砂糖を加えれば保水力がアップしモチモチの食感が長く続きますが、conco8さんの団子には砂糖は一切使われていません。
その理由はお米の自然のおいしさ・甘さを知ってもらいたいから。お店の場所柄、小さいお子さんもたくさん来店します。味や風味に敏感な子どもたちに輪之内で作られたお米のおいしさを知ってほしい、ひいては輪之内の農業に興味を持つきっかけになってほしい…という願いが込められているのです。
輪之内の魅力を広めたい、町の魅力を高めたいと奮闘する森島さん。農家や団子作りだけでなく町を挙げてのイベント企画等も行っているので、今後の取り組みにも注目していきたいところです。
さて、お店で販売している団子は3種類。
みだらし（しょうゆ）／1本130円…とろ～り食感。カリカリのところに醤油が染み込んだ、柔らかくも香ばしい団子。
中までまんべんなく火を入れ、焼き目が付いたら醤油にくぐらせます。焦げ目が増えすぎて苦みが出ないように、丁寧に二度焼きしているそう。
きなこ／1本160円…もっちり食感。黒大豆とてんさい糖で作ったきな粉をたっぷりまとった、やさしい甘さの団子。
3種の中で唯一焼かずに茹でて火を通すため、水分たっぷりで時間が経ってももちっとした食感が続きます。茹でることで団子の表面が濡れ、よりたくさんのきな粉が付いてお得感あり◎。
あんこ／1本180円…カリカリ食感。かまどで炊いた大粒の北海道産大納言小豆のあんこ山盛りの団子。
団子表面のカリッとした部分を避けてあんこをのせているそう。そうすることで、あんこだけでなく団子のおこげ部分の風味まで楽しめるんです。
conco8さんのこだわり、かまどで炊くあんこ
あんこだんごにも使われているこのあんこ、お客さんの声を受けてあんこのみでの販売も始めたという人気の一品。あんこが苦手だという森島さんの娘さんもおいしく食べてくれるのだとか！
甘さは控えめ、そして煮崩れないように手をかけた大粒の小豆が特徴です。
てんさい糖を加えたあとに小豆と煮汁を分けて炊くことで、せっかくの大粒小豆が煮崩れることなくきれいに仕上がります。
煮汁を煮詰めていく過程で、あんこに風味付けをしていきます。ここが大切なひと手間！
かまどの高温で水分が蒸発してきたところで、側面に煮汁を焼き付けるようにして一気に水分を飛ばします。焦がす一歩手前まで火を入れることでカラメルのような甘く香ばしい風味が加わって、より豊かな味わいのあんこになるのです。
もったりしてきたら分けておいた小豆を戻し入れ、しばらく火にかけたら完成。
見てください、このツヤツヤ輝く大粒のあんこ！
森島さんから「何と組み合わせてもおいしいですよ」と伺ったので、あんバタートーストにしたりアイスと一緒に食べたり、ホットミルクに溶かして飲んでみたり……いろんな食べ方を満喫しまたが、そのどれもがとっても美味。
中でも驚いたのは“あんこ×コーヒー”。
意外な組み合わせに「ほんとに？？」と疑う方もいるかもしれませんが、これがまたおいしいんです！
ぜひご自宅でいろんな食べ方を試して、新しい“あんこ×○○”を見つけてみるのも楽しそうです。
ちなみにこちらのあんこ、店舗での購入だけでなく、名古屋市で毎月8の付く日に開催されている「東別院 暮らしの朝市」でも販売することがあるそう。conco8さんのInstagramで出店情報が公開されているので、併せてチェックしてみてください。
conco8（こんこや）
【住所】
安八郡輪之内町四郷280-1 森のわくわくの庭内（conco8のみへの入店可）
【営業時間】
10:30～16:00
【定休日】
水曜
【駐車場】
約650台（イオンタウンと共有）
【Instagram】
@conco8_wanouchi