【3・4月号】中津川名物・しょうゆかつ丼を求めて「五万石」へ

中津川市に「しょうゆかつ丼」というご当地B級グルメがあると聞いたので、高速に乗って発祥とされているお店に向かいました!

五万石外観

中津川ICを出て国道19号を真っすぐ進むと、白い壁と三角屋根が特徴的なお店が右手に見えてきます。これこそが目指していた「食事処 五万石」。50年近くの歴史があり、かつ丼や信州そば、鶏ちゃん等を楽しむことができます。

店内は昔ながらの定食屋さんらしい落ち着いた雰囲気…と思いきや、食事処らしからぬロックなBGMが流れ込み、ギターやライブのポスターが飾ってあってびっくり!実は店主さん、長年バンド活動もされており、その影響なのかノスタルジーとロックが融合した不思議な空間が広がっていました。

ロックンロール神社と呼ばれる一角もあり、バンド仲間が来店すると拝んでいかれるとのこと。ぷらざスタッフはロックに詳しくないのですが、良いことがありますように…と手を合わせました(笑)。

五万石 芸能人の写真

何度もテレビや雑誌で紹介されている有名店なだけあって、芸能人のサインや店主さんとのツーショット写真もずらり。奥に進むと、2019年に放送された東海テレビの番組「ぐっさん家」のロケで「ぐっさん」こと山口智充さんが座られたという席がありました。

五万石 ぐっさんシート

聖地巡礼気分でつい「ぐっさんシート」をパシャリ。同じ場所にいたのだと思うとテンションも上がります♪

五万石メニュー表

メニューには名物「しょうゆかつ丼」のほか、卵とじのかつ丼やみそかつ丼など様々なかつ丼があるようです。どれも気になるところですが、今回はお目当ての「しょうゆかつ丼」をセレクト。+400円でお蕎麦とのセットにすることもできます。

五万石 しょうゆかつ丼
しょうゆかつ丼…900円(税込)

ごはんの上にとんかつをのせたシンプルな丼と、漬物・味噌汁のセットが到着。食べ応えのあるジューシーなとんかつと爽やかなしょうゆダレは相性ばっちり♡
葛粉でとろみをつけたタレには、かつお、さば、にぼし等6種の素材のだしが使われているため、豊かな風味が口中に広がります。初めてのはずなのに懐かしい味わいで、ペロリと食べることができました。

しょうゆかつ丼が名物になるまで

このしょうゆかつ丼が誕生したのは2000年のこと。お客様の声に応じて名古屋由来のみそかつ丼や長野由来のソースかつ丼を提供し始める中、その間にある中津川ならではのかつ丼を作りたい!と考えたのがきっかけでした。

ご当地グルメには地元の食材を使うのが一般的ですが、店主さんが目をつけたのは、なんとそばつゆ。実は中津川、広大なそば畑が広がる「そば処」なんです。市内にそばの名店も多いことから、慣れ親しんでいるつゆの味をとんかつに合うようアレンジすることに決めたのだとか。

中津川のそば畑
9月頃になると、椛の湖自然公園で真っ白なそばの花の絨毯が見られます

2009年には20近くの周辺店舗に声をかけ、中津川しょうゆだれ倶楽部を結成した五万石の店主さん。地域の活性化としょうゆかつ丼の名物化を目指して活動を始めます。

「しょうゆだれ」の基準は①そばつゆを使うこと、②とろみをつけること、の2点のみ。そのためお店によってキャベツやゆで卵、のり等のトッピングが添えてあったり、とろみつけに葛粉ではなく片栗粉を用いていたりとバリエーション豊かだそう。現在は市内約10店舗でいただけます。

五万石 入口付近

地元の方だけでなく、中津川へ観光に来た人も多く訪れるという五万石さん。ぷらざ3・4月号を片手に、かつ丼とロックンロール、そして中津川への愛にあふれたお店の暖簾を、ぜひくぐってみてくださいね。

食事処 五万石

【住所】中津川市落合706-8
【営業時間】11:00~13:30LO
【定休日】水曜、第1火曜
【駐車場】有
【問合わせ】TEL.0573-69-3501
【HP】http://gomangoku555.jp/

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