ぷらざスタッフが独断と偏見で選ぶ!
斎藤道三名言集in 麒麟がくる
大河ドラマ「麒麟がくる」にて、若き光秀の考え方を導くと同時に視聴者にも強烈なインパクトを残した、本木雅弘さん演じる斎藤道三。
物事の本質を射抜く印象的なセリフの数々を、今一度振り返ってみましょう!
「豊かであれば、無用の戦もせずにすむ。」(第2回)
いつもが傍若無人ゆえに、ギャップ萌えがすごい♡
普段の破天荒さとは違い、まるで父のように光秀に語りかける穏やかな口調と表情も印象に残る初期のやりとりでした。「戦をしていても、戦をすること自体が目的ではない」という道三の原点的な考え方をシンプルに指し示した言葉といえます。
「籠城はここまでじゃ! 全軍を集めよ! 門を開け! 織田軍を追い討ちにするのじゃ!! 音もなく、風のように追うのじゃ!!」(第2回)
なんかもう、いろんな意味でドキドキでした…!
加納口の戦いにおける道三様の名セリフ。これは何というか…言い方もものすっごくかっこよかったですよね♡(笑)!この後の鮮やかな勝ちっぷりと相まって、戦名人・道三を象徴するシーンでした。それにしても「風のように追うのじゃ~」って…
それ、ワシのセリフ…(by 武田信玄)
「操り人形に毒は盛りませぬ。」(第3回)
お~もし~ろ~や~♪なワケありませんっ!!
衝撃の頼純毒茶事件を追及されて、「わたくしが!? 頼純様を!!」、「誰がそのような世迷言を申しました?」って、憎たらしいまでのしらばっくれ百面相。しかしその直後、土岐頼芸に放ったのがこの言葉です。毒茶暗殺、暗に認めてるし…というか、頼芸にどう思われていようが、どっちでもいいのでしょうね。清濁併せ吞む彼の人物像が見事に凝縮されていました。目的のためには手段を選ばない男・道三、怖かったです…。
↑道三様とは、気軽にこんな約束もできたモンじゃありません。
現に信長も聖徳寺の会見前は、「会って毒を盛られたらかなわんわ」って感じで渋っていましたしね。
「ワシの仕事は戦をすることではない。国を豊かにすることじゃ。豊かであれば、国は一つになる。一滴の血も流さず豊かになる。」(第7回)
これぞまさに、ついて行きたい上司ナンバーワン!
毒茶暗殺に見られるような怖さと、誰よりも気高い思想を併せ持つのが斎藤道三。彼のかっこよさって、未来の理想図に明確なビジョンがあって、死に物狂いで突き進む強さにこそある気がします。彼の目指す未来にならつき従っていきたい! 光秀もそう思ったのかもしれません。
「言葉は刃物ぞ。気を付けて使え。」(第13回)
悪口をたしなめるのに、うってつけの言葉です
お前呼ばわりした息子・義龍に対して発したもの。これは現代社会にも道三自身に対しても諫言となる、さりげなくも普遍的な名言でした。道三の用いる比喩とか言語表現って、端的なのにウィットに富んでいて、さらにそれを本木さんが発することで、すご~く耳に残ります。
「古きを脱し新しきを創るのは新しき血じゃ。」(第15回)
人にも世にも常に変革を。それも道三道!
新たな世代・義龍への期待を表しているようにも、成り上がりの自分の“血”を示唆するようにも聞こえる言葉。いずれにしても変化を尊ぶ道三ならではのセリフです。実は自らの老いも冷静に俯瞰していた道三。だからこそ息子・義龍には自分の力で毅然と未来を切り開いてほしいと強く願っていたのでしょう。
「道筋などあるのか?」(第15回)
まるで現代の世を示唆するような名言
混沌とした戦国の世と自ら道を切り開いてきた道三の生き方、両方を象徴する言葉。自分が正しい道を歩んできたと思わないという自己評価も彼らしいです。先の読めない世の中で正しい道筋を示すなんてナンセンス、だからこそ無我夢中でこの世を泳ぎ渡ってきた――コロナ禍にある現代も、まさに同じ状況下なのかもしれません。
「信長となら…そなたやれるやもしれぬ。大きな国を創るのじゃ。」(第16回)
光秀と信長へ、遺志と未来を託す!
道三が光秀に将来を託す、涙なしには見られない感動のシーン。道三時代の終焉と、その偉大な思想を受け継ぐ二人の未来…。壮大な物語のプロローグ的なシーンでした。でもこの言葉、本当は実の子・義龍にだって伝えたかったのでしょうね…。道三の理想「大きな国」が継承されていくであろう、「天下布武」を掲げる信長の世。今後どう描かれていくかも楽しみです。
いかがでしたでしょうか?
他にも紹介しきれない程、様々な名言を残してくれた斎藤道三。
ちなみに個人的に好きなのはコレ。
道三はものすごいケチキャラで、なんならそれを自分でもネタにしているけれど、実はその背景には豊かな経済による国づくりの理想があるという点も、素敵なんですよね。
読者の皆さんが忘れられない「麒麟がくる」の名言も、ぜひ編集室にお寄せいただけると幸いです。
(今後の本誌連載「光秀紀行・解」やウェブサイトで紹介するかも…?)
(編集スタッフ 阪田)
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