【1・2月号】麹パワーに迫る! 前編

今、見直したい「発酵食品

コロナ禍における健康意識の高まりの中、
「免疫力がアップする!」
「生活習慣病を予防できる!」

と改めて注目を浴びているのが「発酵食品」

発酵とは、原料に付着した微生物が有機物質を分解し、人間の体にとって有益に作用すること。つまり発酵食品とは、食材の味や栄養価が高められた食品のことです。
そんな発酵食品の代表格といえば、味噌や醤油をはじめ、みりん、酢…と、日本人の食卓に欠かせないものばかり。

これらを醸造するのに欠かせないのが、今回のテーマ「麹(こうじ)なのです。

麹の正体

麹そのものを食することはないため「何者なのか、いまいちよく分らない」という方も多いのでは――。
麹は、蒸した米・大豆・麦に「麹菌」という一種のカビを繁殖させて出来上がるのですが、その一種である「黄麹菌」は別名「アスペルギルス・オリゼー」とも呼ばれ、なんと!国を代表する菌として「国菌」に認定されている優れものなのです!

麹の底力

麹菌の何がスゴイかと言うと…何十種類もの「酵素」を作り出すところ。
麹菌が菌糸を伸ばす際にできる酵素が、うま味をアップしたり香り成分を醸成しています。また、体内で不足する酵素は麹に含まれる食物酵素で補えるというメリットも。食物酵素が食べ物の栄養素を分解することで消化・吸収がスムーズになれば体内の消化酵素は節約され、その分代謝酵素も増えて代謝アップにも繋がるのです。

他に、腸内環境を改善してくれる効果にも注目!
麹の酵素が生み出すオリゴ糖は、腸内に棲む善玉菌のエサに。善玉菌が増えることで腸内環境が整って便秘解消や肌荒れ予防へと導き、腸の粘膜に存在している免疫細胞のパワーが高まれば、風邪予防やアレルギー症状の軽減に働きかけてくれます。
さらに、腸は「第二の脳」と呼ばれるほど神経細胞が集中。脳と腸は「脳腸相関」という密接な関係にあり、腸の正常が脳のストレスを緩和して心身の健康を保ちます。

他にも、麹に含まれるビタミンB群は疲労回復や美肌・美髪づくりに効果的であったり、コウジ酸がシミ・そばかすの予防をもたらしたり…

麹のすんごい底力を知れば知るほど「積極的に摂取しなきゃ損!!」って思えてきます。

では、どうやって摂取していけば良いのか、その活用方法は――?

少し長くなるため、続きは後編にて紹介しますね(^^)

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