【Web限定記事】岐阜の歴史にレジェンド誕生。キムタク信長・岐阜に降臨!

「ぎふ信長まつり」は岐阜のまちづくりに貢献し、この地で天下布武を目指した織田信長公を称えるお祭り。春の「道三まつり」と並び、岐阜を代表する行事です。2022年11月5日(土)、6日(日)、コロナの影響で実に3年ぶりの開催となったこのお祭り。今回岐阜だけでなく日本中の話題をさらったのが、木村拓哉さんと伊藤英明さん(岐阜市出身)の信長公騎馬武者行列参加の大ニュースです!!

木村拓哉さん&伊藤英明さんが参加されたぎふ信長まつり当日は、岐阜駅前の黄金信長像もマントを羽織った特別仕様に
駅前の黄金の信長像も赤マントを羽織った特別仕様に。

2023年1月27日に公開される映画、「レジェンド&バタフライ」に、それぞれ織田信長役、福富平太郎貞家(濃姫の侍従)役で出演する木村さんと伊藤さん。伊藤さんが映画の撮影中に木村さんに祭りのお話をして、木村さんが「出てみたい!」と強く希望されたのが、この夢のプラン実現の第一歩だったとか。その後市の職員や岐阜県警の方々のご尽力によって、実現にこぎつけたそうです。そんなエピソードも胸アツですね。

祭りの花形である騎馬武者行列は毎回市民の注目の的で、特に2009年の伊藤英明さんが扮した織田信長公は13年経った今でも頻繁に話題にのぼる語り草。肩を大きくはだけた若き日の信長公のワイルドでカッコイイ姿、その際のお祭りの熱気は、今でも色褪せません。

そんないきさつもあって、「キムタクが岐阜で信長公に!?」「かつての信長公・伊藤英明さんを再び騎馬武者行列で見られる!」と、今回のニュースはダブルのビッグサプライズ。特にあの13年前の熱気を体感した人々にとっては、喜びもひとしおだったのではないでしょうか。何よりお二人が岐阜と信長公との関係をとても大切に考えて、参加を熱望くださった男気が嬉しい限りです。

木村さん、伊藤さんが現地・岐阜入りしていた二日間は驚くほどの快晴で、お天気までもが超歓迎モード。祭り当日朝の岐阜城も青空をバックに、ご覧の通り輝かしい姿を見せてくれました。

岐阜城天守と石垣群
岐阜城天守と石垣群。
岐阜城からの景色
山頂から濃尾平野を一望。名古屋の高層ビル群も見えます。

ちなみに木村さんは伊藤さんと一緒に、前夜は岐阜城から一緒に夜景を堪能されたとか。次回はぜひ明るい時間帯にも登って、濃尾平野一帯を見渡しながら信長公・天下布武の野望や夢を体感していただけたら嬉しいですね。信長公の大きな視野や考え方は、この壮大な平野を常に見続けていたからこそ培われたんだろうなあ…と、実感できる素晴らしい景色です。

騎馬武者行列、ついに出陣!

さて、どことなく道行く人々の気もそぞろな6日の朝。行列の始まる13時ともなると、観覧席だけでなく、それ以外の場所でもどうにかして一目行列を見ようという人々で街はごった返していました。後に発表された情報では、この日だけでも岐阜市の人口を超える(←なぜか毎回つく枕詞(笑))46万人が一堂に会していたとのことで、数字だけでもそのすごさが伺い知れます。

騎馬武者行列は例年長良橋通りで行われていましたが、今回は警備等の観点から1本西側の金華橋通りが会場に。余談ですが金華橋通りは戦前軍用道路であったため、「凱旋道路」と呼ばれていた歴史があります。名実共に絢爛豪華で勇壮な信長公ご一行にふさわしいルートかもしれませんね。

地元の中高生によるパフォーマンス、大迫力の鉄砲隊らに引き続き、いよいよ信長様と貞家様が馬にまたがりご登場。岐阜市文化センター前、特別に敷かれたレッドカーペットからのスタートです。

「皆の者、出陣じゃ~!!」

キムタク信長様が鼓舞すると、場の空気は早くも最高潮に。一言で場の全てを一色に染めてしまう木村さん、やっぱりスゴイです!!

騎乗して金神社前を闊歩するキムタク信長様
金神社の前を闊歩するキムタク信長様。

行列は、貞家役の伊藤英明さんが先行。伊藤さんはもう、凄まじいまでの男ぶり♡苦み走った表情も13年前よりさらに素敵です。そうかと思えば満面の笑顔で豪快に手を振ってくださるので、その度にどよめきが。伊藤さんの地元愛にふれると、岐阜市民は本当に嬉しくなっちゃうんですよねぇ(#^.^#)

2009年以来13年ぶりのぎふ信長まつりにて、福富平太郎貞家役で凱旋する伊藤英明さん
13年ぶりに福富平太郎貞家役で凱旋する伊藤英明さん。
2009年以来13年ぶりのぎふ信長まつりにて、福富平太郎貞家役で凱旋する伊藤英明さん
伊藤さんが手を振る度に、大歓声に包まれました。

続く木村拓哉さんは――。

出で立ち、佇まい、表情、空気感…もうその存在自体がまごうことなき織田信長公そのもの。息をするのも忘れてしまうほどのカッコよさでした!!特に口角ほんの少し上げてニヤリと微笑む信長スマイルには、老若男女関係なく、その場にいた人々もれなく悩殺されたのではないでしょうか。

出で立ち、佇まい、表情、空気感…もうその存在自体がまごうことなき織田信長公そのものの木村拓哉さん

キムタク信長様が、フッと目線を向ける度、手をサッと上げる度、そして扇子をビシッと差し向ける度、「キャー♡」、「うぉ~~~」、「カッコよすぎる」、「やばい」等々、空気が揺らぐ盛り上がりが。この三動作で人心をトリコにしてしまう信長様…心の底から恐れ入りまする…。ただただスゴイ!!!

織田信長=木村拓哉さんの一挙手一投足に沿道から歓声が上がりました

行列の最終地点では、伊藤さんが木村さんを待ちながらその場を馬でグルっと大回りしてくれるサービスも。この粋なはからいに場は大感動…シビれました。伊藤英明さんは本当に地元のことを大切にしてくださいますね。

ゴール付近、伊藤さんに微笑みかける木村さん。
ゴール付近、伊藤さんに微笑みかける木村さん。

あっという間の騎馬武者行列でしたが、岐阜の歴史においても間違いなく伝説=レジェンドとして刻まされるに違いない2022年11月6日。未だかつて出会ったことのない岐阜の熱量の集結、そこに身を置く高揚感も得難い体験でした。

2023年1月27日
「レジェンド&バタフライ」公開

そして“レジェンド”といえば、忘れてはならないのは映画「レジェンド&バタフライ」。信長(=レジェンド)と濃姫(帰蝶=バタフライ)の物語だなんて、タイトルからして岐阜の民にはたまりません♡

映画を手掛ける大友啓史監督は、なんと真っ先に岐阜城にロケハンに来られていたとか。(大友監督のるろうに剣心シリーズが滋賀でロケされていたことを内心羨ましく思っていたので、個人的にもコレは熱すぎるお話♡)そう聞くと美濃の誉・岐阜城が映像の中でどんな風に表現されているかを見るのも、楽しみですね!現在公開されている予告映像に映っているのも、「ここは金華山麓の織田信長公居館跡じゃないかなぁ」と勝手に想像しているシーンが出てくるので、皆さんにもぜひチェックしていただきたいです。

「天下布武の地・岐阜」。そんな風にこの地が信長公の重要拠点と認識されているのは、本当に誇らしいこと。もう木村拓哉さんの口から「天下布武」という言葉が出ると嬉しくてついニヤついてしまいます(笑)。

美濃三武将とふぞろいの仲間たち より

映画公開前の予習も兼ねて、岐阜の方にも他県の方にもぜひ岐阜の魅力を体感してほしいところ。難攻不落の天下布武の城と岐阜、そして織田信長公――。知れば知るほど岐阜の人には地元が誇らしく、他県の方には岐阜の歴史的な価値の大きさを感じていただけると思います。

最後に…夢まぼろしのような戦国絵巻を現実のもにしてくださった木村拓哉さん、伊藤英明さん、お祭り関係者の皆様、本当にありがとうございました。

☆岐阜城についてはコチラをチェック

2017年10月号巻頭特集「織田信長公天空の理想郷、岐阜城に迫る」

2020年9・10月合併号巻頭特集「山城入門」

ブログ記事「史跡岐阜城跡整備基本計画始動」

※お祭りの様子の一部写真はご提供いただきました。

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