読者に聞く「麒麟がくる」のココが好き その2~名言・名シーン編~

最終回から1カ月以上経過しましたが、まだまだ麒麟がくるロスを引きずるどころか、むしろ増し増しなぷらざHP。先日Instagramで行った「明智光秀は好き?」のYES or NO緊急調査では、101人中89人が「YES」と回答。「好き」が5割を切っていた1年前の調査と比較しても、そのイメージする人物像は随分変わったことが見てとれます。

さて今回は「名言・名シーン編」をお届け。それにしても読者の皆さんのセリフの記憶度&分析度のすごいことすごいこと! その中から意見の多かったもの、印象深いシーンを泣く泣く厳選(涙)。今回も共にロスを分かち合い、盛り上がりましょう。

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「何度戦えば、ここを守れる!何度戦えばっ!!」(明智光秀)

第1回の冒頭、明智荘が野党に襲われた際に若き光秀が発した言葉。「当時はなかなか安心できる時代ではないことを痛感した(40代女性)」というように、平らかな国なんて夢のまた夢であることを感じさせるシーンでもありました。それにしてもこの場面、光秀の戦闘力の高さ、スゴかった…!!

「戦のない世の中になる。そういう世を創れる人はきっと出てくる。その人は麒麟を連れてくるんだ」(駒)

ヒロイン駒ちゃんの言葉の中でも特に支持が多かったのがコレ。「麒麟がくる」のテーマともいえる重要なセリフです。麒麟のくる世を一途に願い、やがてその信念に基づいて行動する駒自身も強く素敵な女性でした。

「何かを変えなければ…誰かが…。美濃にも京にも麒麟はこない」(明智光秀)

無力さと理想の狭間での若き光秀の想いが凝縮。前半は受動的な行動がほとんどでしたが、その中で必死に考え動く彼の聡明さと勇気から、毎回目を離せませんでしたね。

「城内には織田方の乱波がうようよしておる。それをたぶらかさねばなるまい」(斎藤道三)

本木道三サマの言葉と表情は、どれもこれもが印象深く耳に目に残ります。籠城して酒盛りをしていると見せかけながら盃の中身が酒ではなく水だったくだりには、視聴者も織田軍と同様まんまと騙されました。

「侍大将~!!」(明智光秀)

「京への旅費を大将首2つで免除するという道三からの無茶ぶりに、十兵衛が戦場を駆け回っているシーンが面白おかしかった(20代女性)」という声もあるように、初期の青年・光秀は、かなり血気盛んで好戦的な一面も。こうした経験の積み重ねから光秀が戦の不毛さに葛藤していく姿も印象的でした。

「ワシは得にならぬことはやらぬことにしている」(斎藤道三)

これぞまさしく、ケチケチ道三の信念!「光秀公が道三公に小声で『ケチ!』とつぶやいたセリフが…(笑)(50代男性)」など、お金にガメツい道三にクスっと笑えるシーンも多かったです。しかし道三が損得勘定で動くのも、海のない美濃でお金と経済の大切さを誰よりも痛感しているからだと思うと、深いですよね。

「尾張を任せる。強くなれ」(織田信秀)

帰蝶が信長に伝えた、父・信秀最期の言葉。本当に言ったかどうかは2人のみぞ知る描き方でしたが、この言葉が承認欲求の化身の信長の心を突き動かしたのは確か。

「言葉は刃物ぞ。気を付けて使え」(斎藤道三)

全セリフ中、2番目に支持が多かったのが、道三が息子・義龍に言ったこの言葉。「確かにと感心しました(30代男性)」「現在にも通じる言葉ですね(40代男性)」「この言葉は深く重いと感じました(50代男性)」等、自身に置き換えて噛み締める意見が多かったです。

「やるべきことを全てやって、後はその場の勝負」(帰蝶)

策士・帰蝶らしい言葉。「何事もその通りだと感じます(30代女性)」等、女性から共感意見が多数。

「人の上に立つ者は、正直でなくてはならない」(斎藤道三)

正直であることは道三、そして光秀共通の美徳でもありますよね。「私は上に立つ者ではないですが、正直にありたいとは常に思っているので、この言葉は大事にしたいです。(40代女性)」という素敵なご意見もいただきました。

「大きな国を創るのじゃ!」(斎藤道三)

今回断トツの支持を集めたのがコレ。「その後の『信長とならばそなたやれるやもしれん』という言葉、光秀が道三側についたところも熱かったです(30代女性)」、「後の光秀に大きな影響を与えたから(40代男性)」、「道三の想いがダイレクトに伝わり、イメージが変わりました。表情にも目を奪われました(40代女性)」、「その意志を受け継いでいく光秀から目が離せませんでした(40代男性)」等、光秀の人生を決定づける言葉と名シーンに涙した方も多かったようです。

「父の勝ちぞ…勝ったのは道三じゃ」(斎藤道三)

全国的に見ると知名度としては低めの「長良川の戦い」がここまで大きくクローズアップされたのは、岐阜人としても涙もの。「道三の、勝ち目がないのを分かった上での最後の駆け引きが印象的でした(30代男性)」、「2人の想いを考えると涙が出ます。(40代男性)」など、信念と考え方の食い違いによる対立は、後の光秀と信長の対立を重ねながら見た方も多かったかもしれません。

「人には浮き沈みがある。沈んだときにどう生きるか、負けたときにどう耐えるかで、その時にその人の値打ちが分かる」(牧)

このセリフに限らず光秀を優しく包みこみ導く母上の言葉は、そのどれもが光秀の進む道と行動の糧となっていました。「仕事で落ち込む際はこの言葉を思い出します(60代女性)」という声も。

「お前が飲めー!」(織田信長)

弟・信勝が持ってきた白山の湧き水(※毒入り)を逆に信長が強要して飲ませるシーン。信長の狂気と孤独、悲しさが入り混じったシーンには息を呑みました。

「そなたは良き嫁御寮だの」(明智光秀)

十兵衛みたいな素敵な旦那サマにこんなこと言われるなんて、嫁冥利につきますね♡

「織田信長は、死んではならぬのです!」(明智光秀)

金ヶ崎でのピンチの際の光秀決死の進言。後に信長を死に追いやる光秀の、まさかの発言にも驚愕したシーンでした。 でも「麒麟がくる」を見ていると、これはまごうことなき彼の本心であり、それは本能寺の前まで変わらなかったことが分かります。

「戦がある限り、勝つしかない!」(明智光秀)

戦を終わらせるには戦うしかない…! そんな自己矛盾と葛藤に向き合う後半の光秀の人物描写はつらくもあり、光秀らしくもあり…どんどん引き込まれていきました。

「十兵衛は鳥じゃ。籠から出た鳥じゃ」(足利義昭)

自分の保身や出世は二の次で、己の信念と理想を貫く光秀の生き方は、例え自分と道を分かっても公方様にはなお眩かったのかも…。このときの立場かたなしだった白鳥 (※信長からのご機嫌取りの献上品)のその後も気になりましたね…。

「一に戦、二に戦、三に戦」(近衛前久)

戦でしか攻略する術はない、難地域・丹波を表した言葉。しかしカッコイイ言い方とゴロのよさからか、読者人気の高いセリフでした。

「十兵衛はどこまでも十兵衛」(帰蝶)

幼馴染ならではの、光秀を最も端的かつ的確に表す言葉。この真っ直ぐさが、彼を本能寺へと向かわせたとも言えるかもしれません。

「織田信長、よくよく変わり者よのぉ」(正親町天皇)

こちらは的確表現の信長版。「一言で信長の性質を表していますね(60代女性)」

「麒麟を呼べる者が十兵衛様、あなたであったなら…ずっとそう思っておりました」(煕子)

一途で控えめで可憐で、なのにしっかり光秀を支える妻・煕子。死の間際のこのカミングアウトには、心底光秀を信じ、愛していたんだなぁと感じました。「最期のシーンがとてもよかったです(20代女性)」など二人だけの絆が大切に描かれていたのも素敵でした。

「月はこうして遠くから眺めるのがよい」(正親町天皇)

お天道様の次に偉い帝の、圧倒的俯瞰と圧倒的言葉の力。信長の際限ない欲望(=承認欲求)を、月にのぼって帰ってこなかった「桂男」になぞらえた比喩にも心震えました。

「麒麟はこの明智十兵衛光秀が、必ず呼んでみせる」(明智光秀)

麒麟を呼べる存在をずっと追い求めていた光秀が、自分自身にその役目を課したのは、やはり心にズシンと響きました。誇り高く真っ直ぐに生きる十兵衛、美しくカッコよかったです!

まだまだあります!
心に残ったこのシーン、あのシーン

  • 帰蝶の婿・土岐頼純の暗殺シーン。毒茶を飲んでもがき苦しむ頼純を、歌いながら冷たく見つめる道三は、まさに“マムシ”の本領発揮でした。(70代男性)
  • 斎藤道三と十兵衛の「帰れ!」「帰りまする!」のくだりが面白かったです。信長とも同じやりとりがありましたね。
    ↑からの「ぐずぐずするな! 呼び戻せ!」って…道三も信長も十兵衛好きすぎ(笑)。
  • 帰蝶が信長との結婚に悩み、光秀に信長を確認させに行く辺りがよかったです。昔は知らない人との政略結婚ですからね。(40代男性)
  • 幼い頃に信長が仏像を壊し、母親にバチが当たると言われたが何もなかったというくだり。寺の焼き討ちや惨殺をし、最後に光秀の謀反で天下統一の夢を砕かれたのは、そのバチかも…。(60代女性)
  • 蘭奢待の切り出しエピソードを映像として見たのは初めてでした。時代背景や織田信長がなぜその行動をとったのかが丁寧に描かれていて面白かったです。(30代女性)
    ↑蘭奢待…最初は綺麗な女性集団か何かの名前かと思いました…(※実際は香木のこと)。蘭奢待をスンスンしている信長の恍惚の表情も、麒麟屈指の忘れられない場面でした。
  • 坂東玉三郎さんの正親町天皇が和歌を詠み、光秀がそれに答えるシーンは印象深かったです。(60代男性)
    ↑帝が光秀に投げかけた「迷わず歩もうではないか」の言葉。これもまた光秀を突き動かすパワーワードでしたね。

▼ちなみに以下は、本編中出るかと思って期待したけど出なかったセリフたち。

予告編のテロップにはさりげなくカッコよく使われていました。
十兵衛は「我が敵は本能寺にある」と、言っておりました。惜しい。
攻めてきたのが十兵衛と知ったときの「であれば、是非もなし!」は何度見ても泣けます。

今回ご紹介の画像は全てLINEスタンプにもなっていますので、バンバン押しまくって、ぜひ盛り上げてくださいね。
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他にも「このシーンが良かった」、「なんであのシーンが入ってないんや!」などご意見ありましたら、InstagramTwitterでぜひメッセージをお寄せください。どこかでまた紹介するかも…いや、します!!

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