【9・10月号】山城を歩く①~岩村城編~

日本最高地点にある“東洋のマチュピチュ”
美しき石垣の城「岩村城」

9・10月合併号の巻頭特集は「山城」。ここでは本誌で紹介しきれなかった写真と共に、各山城の魅力を紹介していきます。

▼巻頭特集「山城入門」は電子ブック10ページ~をご覧ください。
ぷらざ9・10月合併号

さて、第一弾は岐阜県恵那市にある「岩村城」。日本三大山城の一つであり、先日発表されたトリップアドバイザーの「旅好きが選ぶ! 日本人に人気の日本の城ランキング2020」でも15位にランクインする等、全国から熱視線を浴びる山城界の絶対的エースです。ちなみに717mの標高は、山城として日本一の高さ。肩書きの時点で、すでに色々スゴイです…!

そんな岩村城、歩いてみれば全国のお城ファンに支持される理由がマニアならずともすぐに分かります。

とにかく往時の遺構の美しさが本当に半端ない!! 良好な状態で残る石垣に美しく苔が生していて、まるでここだけ時が止まったような錯覚を覚えずにはいられません。

それでは早速本丸を目指して歩いてみましょう。

石畳が敷かれ、道が歩きやすいように整備されているのも岩村城が人気の所以。ですが侮ってはいけません! こんな風に道を蛇行させることで、侵入する敵のスピードを削ぐ目的があるんですよ。

 



ここは登城道の最初に現れる「一の門」。門の全面に石塁を設け、直進を防ぐ「食違虎口(くいちがいこぐち)」になっています。

 

こちらは「土岐門」。城主・遠山氏が土岐氏を破ってその城門を奪い移築したという伝承から、その名が付いたといわれています。

 

さらに進むと「追手門」に到着。

かつては前面の空堀に橋が架けられ、敵が攻めてきたときには畳を上げるように橋板が取り外せたことから「畳橋」と呼ばれていました。

上から見下ろすとクランクになった外枡形門の様子がよく分かります。

 

それにしても、どこまで進んでも続く石垣、石垣、石垣…。
徐々に石塁の幅が狭くなっていくことから、緩やかな上り坂であることが分かります。

 

 

「六段壁」は岩村城のハイライト! 背面の石垣を補強するために、まるで雛壇のように石垣が築かれています。近くで見るとその大きさ・迫力に感動しますよ。

 

「長局埋門」から登って、いよいよ本丸へ。

 

こちらは本丸から見た「長局埋門」。石垣越しに望む絶景は天空の城感を演出してくれて、さながら和製ラピュタといった風情…♡

 

ちなみにこの景色の逆側にあるのが「岩村城下町」。国の重要伝統的建造物保存地区にも選定される町並みは、古き良き趣。NHK連続テレビ小説「半分、青い。」のふくろう商店街のロケ地としても、一躍有名になりましたよね。 

 

今回の特集を監修してくださった、岐阜お城研究会代表の柴田正義さんによると、岩村はお城も城下町の成り立ちも、まさに山城のお手本のような場所なので、山城巡りのデビュー戦としてもオススメなのだとか。城内も比較的歩きやすいですが、滑りやすい箇所もあるので、歩き慣れた運動靴でお出かけくださいね。



【岩村城】
所/恵那市岩村町
アクセス/明知鉄道「岩村駅」下車、徒歩約20分
駐車場/有

 

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