【9・10月号】山城を歩く②~岐阜城編~

道三フロンティア→信長キングダム
天下布武の城「岐阜城」

9・10月合併号の巻頭特集は「山城」。ここでは本誌で紹介しきれなかった写真と共に、各山城の魅力を紹介していきます。

▼巻頭特集「山城入門」は電子ブック10ページからご覧ください。
ぷらざ9・10月合併号

さて、第二弾は天下にその名の轟かす、言わずと知れた名城「岐阜城(稲葉山城)」。「麒麟がくる」第25回では、ついに織田信長が入城を果たしましたね。
稲葉山城を攻略した信長は、地名を「岐阜」に、城の名を「岐阜城」に改めて、斎藤道三の「大きな国」を踏襲した「天下布武」をこの地で掲げたのです。



ちなみに麓では迎賓館だったと考えられる「織田信長公居館跡」の発掘調査も進んでおり、岐阜歴史博物館内の「麒麟がくる 岐阜 大河ドラマ館」も盛り上がっていますよ。

▼麓の情報についてはコチラの記事もご覧ください。
岐阜公園へ「麒麟がくる」の復習・予習へ

 

岩戸公園からのコースを登ってみました

「稲葉山城」から「岐阜城」へ、「斎藤家」から「織田家」へ。こうした過渡期にあった城は、まだまだ解明されない謎と歴史浪漫が満載です。オーソドックスな岐阜公園側からのコースもよいですが、今回は金華山の南麓から登る「東坂ハイキングコース」、「鼻高ハイキングコース」を歩いてみました。


こちら側の登山道の何がオススメかというと…それはこの景色!

この2つは東坂ハイキングコースからの眺め。南麓側から登ると、むき出しの切り立つチャートの岩盤が眼前に迫り、金華山の峻険さがすごくよく分かるんです。難攻不落と言われる理由、ビジュアル的に見ても納得ですよね。(実際は何度も落城していますが…)

こちらは鼻高ハイキングコース。



北東方面の絶景も堪能できます。


テンション上がるハシゴもあったり…

 

この角度で見る岐阜城天守も新鮮です。


岐阜城が「近世城郭」のパイオニアたるゆえん!
世紀の大発見とは!?

山上部については本誌でも詳しく紹介していますが、昨年末に注目を集めた大発見といえば、やはり天守台の石垣!

(画像は特別公開時のもの。現在は公開していません。)

この発掘により岐阜城に日本最古の天守があった可能性が決定的に高まったのです。これは歴史を覆す大発見!!

こうした石垣の存在は、江戸時代前期に描かれた「稲葉城趾之図」にもはっきりと記されており、この絵図の通りなら天守の下には三重の強固な石垣がそびえていることに! ますます夢も浪漫もふくらみますね♡

月刊ぷらざ2017年1月号10ページより転載)


山上からの、北側の眺めが景色がコチラ。

長良川をはさんで北西には、隠居後の道三が居城にしたともいわれる「鷺山城」が見えます。ちなみに「麒麟がくる」で道三が陣を布いた「鶴山」はもう少し東方(この画像では見えません)。また、当時は長良川の流れは今よりもう少し北寄りだったといわれています。

山上のご褒美グルメも岐阜城攻略のお楽しみ

本格的な山城としては非常に珍しく、山上施設が超充実しているのも岐阜城の素敵なポイント! カフェテラスでは、帰蝶サマによるこんなおもてなしメニューを発見しました!

帰蝶のバタフライピーソーダ…450円

レモンを注ぐと、なんと色が変化します。さすが美しき策士・帰蝶ならではの素敵なおもてなし♡

▼動画はコチラ→Instagram記事

爽やかなシュワシュワドリンク、登山後には最高に美味ですよ!


レストラン「ル・ポン・ドゥ・シェル」ではぜひ「信長どて丼」、「道三鶏ちゃん丼」、「光秀みそかつ丼」で美濃三武将を食べてコンプリートしたいところです。

信長どて丼…780円

国産豚ホルモンと牛すじを岐阜産赤味噌でじっくり煮込んだどてが、白米に埋まるくらいたっぷりのった大人気の「信長どて丼」は、ごはんが進む進む! 食べ切ると分かる、底に隠されたある秘密もお楽しみです。

今後の「麒麟がくる」の展開でも目が離せない岐阜城。一度登ればドラマの世界観がますます楽しめること請け合い! 信長の類まれなる発想力とプロデュース力、そしておもてなしの心を、思うさま感じてみてください。

【岐阜城/稲葉山城】

所/岐阜市天守閣
アクセス/JR岐阜駅より岐阜バスにて「岐阜公園・歴史博物館前」下車、すぐ
駐車場/

※登山の際はトレッキングシューズ等、歩きやすい装備でお出かけください。山上部にはロープウェーでもアクセスできます。           

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